ジーナ
ジーナ
ジーナは、サカタのタネが改良して販売している、ミニトマトの品種です。
一般的なミニトマトといえば、赤くて丸いイメージです。
そういった固定概念を覆すために集められたのが、メイクスイーツシリーズです。
メイクスイーツシリーズの1品種であるジーナは、
どのような特徴を持っているのでしょうか。
また、栽培のコツもあわせてご紹介します。
[ジーナ]
■ジーナ
◎珍しいブラウンカラー
メイクスイーツシリーズは、
どれも色や形が一般的なミニトマトと違っているのが特徴です。
中でもジーナは、形も色も従来のミニトマトとは違っていて、おもしろいです。
形は雫を逆さまにしたような形で、プラム型と呼ばれるタイプです。
ミニトマトといえば、真ん丸な球形のイメージですが、
プラム型をしていることで口に入れやすく、口の小さい子供でも食べやすくなります。
サイズは10ｇ～15ｇと、一般的なミニトマトと同じくらいという点も、
口に含みやすく食べやすい理由の1つです。
また、ジーナは実の色が通常のミニトマトとは異なります。
ミニトマトに限らず、トマトといえば赤色という印象ですが、
ジーナは赤に茶色を混ぜたような、ブラウンカラーが特徴です。
日本でも赤色以外のミニトマトが販売されていますが、ブラウンカラーはまだ珍しいです。
完全な茶色ではなく、ほどよく赤が混ざっているので、発色が良く食欲をそそります。
深い色なので、単色でも見栄えがしますし、
他の明るい色の野菜と組み合わせると、良いアクセントになります。
メイクスイーツシリーズには、いくつかブラウンカラーの品種があります。
その中でも、ジーナは特に食味が良いです。
甘さがあるのはもちろん、程よい酸味によって甘みや旨みが引き立てられ、
かつ後味をさっぱりとしたものにしてくれています。
そてもおいしいので、そのまま食べても良いですし、
サラダやマリネ、ピクルスなどにしてもおいしいです。
◎極早生で育てやすい
ジーナは極早生タイプの品種のため、定植から初収穫までが早いです。
栽培初期の生育がスムーズなので、活着が遅れて収量が減ることも少ないです。
極早生タイプと聞くと、草勢がかなり強いように感じますが、
実はジーナの草勢はそれほど強くありません。
中程度の草勢なのでコントロールしやすく、管理が楽です。
あまりにも草勢が強いミニトマトは、初心者には管理が難しく、
過繁茂や樹ボケなどが起こって失敗することも少なくありません。
けれどジーナは草勢が落ち着いているので、安定した生育で育てやすいです。
草勢が強すぎると、異常茎と呼ばれる症状が出ることがあり、
芯止まりになると収量が落ちたりしますが、ジーナは異常茎の発生も非常に少ないです。
葉の大きさや節間も中程度なので、基本に沿った栽培法で育てられます。
◎病害虫の防除は必須
ジーナには、トマトモザイクウィルスと斑点病に耐病性があります。
さらにネマトーダにも耐虫性があります。
ただ、同シリーズの他の品種に比べると、耐病性のある病気の種類が少ないので、
病気感染には注意が必要です。
といっても、色々な耐病性がついている品種であっても、
基本的な病害虫への防除は必要です。
ジーナの栽培でも、基本的な病害虫予防は行い、
こまめに被害の発生がないかをチェックして管理します。
■特徴
・見た目が珍しいミニトマトを集めたメイクスイーツシリーズの1品種です。
・1個は10ｇ～15ｇと標準的です。
・形はプラム型で先端が細くなっている分、口に含みやすく子供でも食べやすいです。
・珍しいブラウンカラーで、赤が入った茶色が美しく見栄えします。
・同シリーズのブラウン品種の中では特に食味が良く、
甘みと酸味のバランスが良い食味をしています。
・草勢は中程度でコントロールしやすく、
極早生なので初期の生育がスムーズで早くに収穫を開始できます。
・葉の大きさは中程度、節間も中くらいなので管理しやすいです。
・異常茎の発生も少ないので育てやすいです。
・トマトモザイクウィルスと斑点病に耐病性があります。
・ネマトーダに耐虫性があります。
・基本となる夏秋栽培以外にも、抑制栽培や促成栽培などで栽培が可能です。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般のミニトマトと同じです。
・耐病虫性はありますが、基本的な防除は必要です。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方
