トマト 挿し木 失敗

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トマト 挿し木 失敗

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トマトは、比較的挿し木がしやすい野菜です

 

 

トマトは脇芽が発生しやすく、
うっかりしていると脇芽が大きく育っていることがよくあります。

 

不要な脇芽は取り除きますが、大きく育っている姿を見ると、
何かに活用できないかという気持ちになります。

 

そんな時にお勧めなのが、挿し木です。
トマトは比較的挿し木で成功しやすい野菜です。

 

ところが、挿し木の失敗が続くこともあります。

トマトの挿し木が失敗するのは、なぜなのでしょうか。

 

 

[トマト 挿し木 失敗]

 

 

■トマト 挿し木 失敗の判断基準

 

トマトは挿し木の成功率が高い野菜ですが、時には失敗することもあります。

 

脇芽や摘心した部分を使えば、何度でも挿し木にチャレンジすることができますが、
すでに挿し木した株が成功か失敗か、分かりにくいこともあります。

 

すでに失敗していると判断できれば、次の挿し木にもチャレンジしやすいので、
まずは目の前の挿し木株が失敗しているかの判断基準を知っておきましょう。

 

 

品種が分かるように同じプランターに挿し木しています、慣れると8割は発根させられます

 

 

・萎れて戻らない
トマトの脇芽などを挿し木する時、水に挿して発根するまで置いておく方法と、
水上げをしてからすぐに土挿しする方法とがあります。

 

いずれの場合も、挿したタイミングによっては、
挿した直後に萎れたようになることがあります。

 

けれど、きちんと挿し穂が水を吸い上げていれば、
時間の経過とともにまたシャッキリとしてくるはずです。

 

数日経っても萎れが戻らないのであれば、失敗と考えて良いでしょう。

 

・発根しないうちに腐った
挿し穂の葉の付け根や、生長点から新しい葉が伸びてきた、
あるいは発根している状態が見られれば、成功ですが、
そうなる前に葉などが溶けて腐ってきたら、挿し木は失敗です。

 

腐った挿し穂は元に戻ることはないので、次の挿し木にチャレンジしましょう。

 

・病気が発生した
挿し穂の葉に茶色い斑点や白い粉をふったような症状が出たら、
すでにその挿し穂は病気にかかっています。

 

病気にかかった挿し穂は、そのまま傷んで枯れることが多いです。
うまく発根して生長しても、すでに病気にかかっている状態のため、うまく育ちません。

 

 

水に挿して発根させています

 

 

赤玉土に挿して発根させています、この方法がいちばん発根しやすいです

 

 

■トマト 挿し木 失敗の原因

 

トマトの挿し木に失敗するのには、原因があります。
失敗の原因を知り、注意点を守って挿し木をすることで、成功率が各段に上がります。

 

・挿すのが遅い
挿し穂を元々の株から切り離した後、できる限り素早く水につけて水上げを行います。

 

切り離した後、時間が経てば経つほど、切り口が乾いて細胞が死に、
水の吸い上げがうまくできなくなります。

 

挿し木が成功するかどうかは、最初の水の吸い上げができているかどうかが、
大きく左右します。

 

切った挿し穂を水上げせずに直接土に挿す場合も、
切った直後に挿すことで、成功率が上がります。

 

・大きい葉は取り除く
挿し穂はできるだけすぐに水上げしますが、その前の下準備も必要です。

 

まず、挿し穂についた大きな葉は、大切な水分を蒸散する原因となるので、取り除きます。

先端の数枚を残し、あとはすべて取り除いても良いでしょう。

 

大きな葉をそのままにしておくと、挿し穂に残ったわずかな水分が抜けてしまい、
萎れの原因となります。

 

まだ発根していない挿し穂は、水に挿していても吸える水の量はほんのわずかです。
大きな葉を取り除き、枚数を減らしておくことが大切です。

 

葉を取り除いた後、切り口を再度よく切れるハサミやナイフで斜めに切り、
水に挿して水上げしましょう。

 

・気温が高すぎる
トマトの脇芽が旺盛に発生するのは夏の頃のため、
挿し木にチャレンジするのもこの時期が多いでしょう。

 

ところが、挿し穂は保持している水分が少なく小さいため、
暑さにとても弱くなっています。

 

気温が高い時期に挿し木をすると、水分が抜けて乾燥するため、
失敗が多くなります。

 

梅雨が明けて本格的な暑さになる前に挿し木にチャレンジするか、
真夏を過ぎて少し涼しくなってから、挿し木にチャレンジすると、成功率が上がります。

 

 

挿し木で開花し収穫した苗

 

 

・日向に置いた
挿し木した株は、日の当たる場所に置いておくと、乾燥が進んで失敗しやすくなります。

 

水挿ししているものも、土に挿しているものも、
発根して水の吸い上げができるようになるまでは、明るい日陰に置いておくようにします。

 

また、風通しが悪いと、熱気がこもって蒸れやすくなり、
病気が発生する可能性も高くなるので、注意が必要です。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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