トマト 新芽 チリチリ
Q：トマトを育てていますが、最近生長点がおかしいです。
新芽の部分がチリチリと葉が細くなっていて、どんどん細くなっています。
これは病気かなにかですか？
A：病気や窒素過多が考えられます。
[トマト 新芽 チリチリ]
トマトは、最初は細く見えていた主枝も、
時間が経つと少しずつ太く立派になっていきます。
そのため、株全体を見た時に、半分より下と上を比べてみると、
下の方が主枝が太く、上の方が徐々に細くなっています。
株元と比べて生長点が細いのは、トマトの株姿としては正常です。
けれど、生長点が極端に細くなる、葉がチリチリになって萎縮したように見えるのは、
何か問題がある可能性が高いです。
生長点が極端に小さくなる、細くなる、
萎縮が見られるといった症状で考えられるのは、モザイク病と窒素過多です。
・モザイク病
モザイク病にかかったトマトは、生長点付近の葉が針のように細くなったり、
萎縮が見られるようになります。
また、よく見ると濃淡が出てモザイク柄になっています。
症状が進むと生長点だけでなく、実などにも病斑が出る症状がみられるようになります。
モザイク病にはいくつかの種類がありますが、
どのタイプにかかったのかを判別するのは難しいです。
ただ、どれもアブラムシなどの虫が媒介することが多いため、
害虫被害が出ないように予防しておくことも、モザイク病感染予防につながります。
もし感染した場合は治療法がないため、他の株に伝染しないよう、
早いうちに抜き取って処分するほかありません。
その際は、触った手で他の健全な株に触ったり、
処理に使った手袋やハサミをそのまま他のトマトに使うのも厳禁です。
手や手袋は洗い、ハサミも洗ったり火であぶったりと、
消毒をしてから別の作業に使うようにしましょう。
・窒素過多
トマトにもある程度の肥料は必要ですが、必要以上に肥料がある状態が続くと、
肥料過多で異常が出ます。
特に窒素が多い状態が続くと、過繁茂や樹ボケといった症状が出やすくなりますが、
生長が止まるという症状が出ることもあり、こういった症状を芯止まりと呼びます。
芯止まりが起こったトマトは、生長点が急激に細く小さくなり、
そこから先は伸びないようになります。
生長点が止まったトマトは、それ以上に果房をつけることができなくなるため、
収量が減ります。
それだけでなく、すでに発生している果房の生育も悪くなるので、
着果不良を起こしたり、肥大せず落ちてしまうこともあります。
生長を促そうとして与えた肥料によって、生育不良が発生すると本末転倒です。
追肥をする時は、適正量を意識しましょう。
与えれば与えるほど育つというわけではないので、必要以上に与えるのは避けます。
肥料過多の場合、芯止まり以外にも、葉色がやたらと濃い、
葉がカールしている、生長点以外の軸が太すぎるといった症状が出ます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方
