トマト栽培 苗の植え付け
[トマト栽培 1.苗の植え付け]
今年も夏野菜の栽培がスタートします。
トマトは夏野菜の中でも、特に人気の野菜です。
お店にはたくさんの品種の苗が並び、選ぶところから楽しめます。
今年は欲張るのをやめ、ミニトマトと大玉トマトを1品種ずつ育てることにしました。
ミニトマトはピッコラカナリア、大玉トマトはパルトを選択。
パルトは何度目かの栽培ですが、ピッコラカナリアは初めてなので、
どのように育ってどのような実がなるのか、楽しみです。
*昨年の幸さんの栽培からご紹介。
根鉢が崩れるのを防止します
植え付け前、鉢皿などに水を溜めてポット苗を入れておきます。
こうすると根鉢の土が水を吸って、ポットからはずした時に根鉢が崩れにくくなります。
トマトは乾き気味の管理が良いとはいっても、植え付け時に根鉢が崩れて根が傷めば、
その後の生育に影響します。
植え付ける時だけは、乾燥させるよりも根鉢を崩さない方を優先させます。
数日間晴れていたので、土がさらさらです
根鉢に水分を吸わせている間に、栽培場所の準備です。
堆肥と苦土石灰、元肥として化成肥料少量はすでに土に混ぜておきました。
事前に土作りの時間を設けることができなかったので、苦土石灰はすぐに混ぜて苗の
植え付けができるタイプのものを使用しました。
土を耕したら、表面をならします。
我が家はいつもレイズドベッドにしています。
庭のスペースがあまりなく、欲張って草花やハーブも育てているので、野菜栽培に
使えるスペースが限られているのです。
木の板を使って枠を作り、そこに土を入れています。
そこまで高いレイズドベッドではないですが、畝を立てるよりも省スペースで
有効活用できているように思います。
土の表面を平らにしたら、苗を植え付ける場所に仮置きします。
植え穴をあけます
仮置きして株間などを調整したら、
ポット苗を横にずらして予定の位置に植え穴をあけます。
軽く掘ったらポット苗を置いてみて、根鉢が入るくらいのサイズに穴を調整します。
トマトは水はけの良い状態を好むので、普通植えかやや浅植えにします。
そのため、植え穴はあまり深く掘りすぎても意味がないので、
ポット苗を置きつつ深さをみて、ちょうど良い深さにしておきます。
植え穴に水を入れます
ちょうど良いサイズの植え穴ができたら、再びポットを横に置いておきます。
すぐに植え付けても良いのですが、今回は植え穴にたっぷりの水を入れる方法で植えます。
植え穴に水をたっぷり入れておくことで、植え付け位置よりも下の層に水が入ります。
トマトの根は水分がある方へと伸びるため、地表が乾いていても下の層が湿っていれば、
そちらへ向かって伸びていきます。
すると、根が伸びて根付きやすくなるというのです。
今までは植え穴に水は入れず、植えてから土の表面に水をたっぷり与えていましたが、
植え穴にも入れると本当に根付きが早いのが、チャレンジです。
植え穴に水を入れた時、すーっとすぐに水がひいてしまう場合は、土が乾燥しすぎている
証拠らしいので、水が引くまでに少し時間がかかるようになるまで水を入れます。
この日は数日前から雨が降っておらず、土がよく乾いていました。
なので、最初はすぐに水が引いていたので、何度か水を入れてしみこませました。
いよいよ植え付けです
水が引いたら、いよいよ苗の植え付けです。
ポットから苗をそっと抜き、植え穴に置いて土を寄せます。
この時、乱暴に苗を扱うと根が傷むので、優しく扱いましょう。
土を寄せる時は、根鉢の地表と同じ高さか、根鉢の地表の方が少し上がっている状態にします。
トマトの植え方にも色々ありますが、初心者の方はやはり基本的な植え方の方が、
失敗も少なく済みます。
仮支柱もばっちりです
土を寄せたら、軽く手のひらで表面を押さえます。
軽く土を押さえておくと、風で土が飛んだり水やりの勢いによって土が削れ、
根が露出せずに済みます。
次に、仮支柱を挿します。
20cm~30cmくらいの短い棒状のものを用意し、
トマトの根鉢と周りの土を貫くように挿します。
こうすると、根鉢が動きにくくなり、根付きが早くなるそうです。
タグも忘れずに
植え付けが終わったら、たっぷりと水を与えておきます。
あとは、忘れずにタグをつけておきましょう。
品種名がわかっていると、栽培中に何か気になることがあった時、調べやすいです。
苗の植え付けはこれで完了です。
最初はこんなに小さな苗なのに、根付いた後は生育が割と早くて驚きます。
生長するのはとても嬉しいけれど、生長とともにやらなければならない作業も増えます。
その作業はまた、次の栽培記録で。
*栽培と記事は、幸さん担当です。