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ティオ・クックトマト

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ティオ・クックトマト

 

 

ティオ・クックという調理用の中玉トマト品種があります。
実は1個の重さがだいたい70gほどで、真っ赤な色に色づきます。

 

ころころとした印象ですが、少し縦長の形をしていて、
頭部がやや凹んでいることもあり、ハート型をしている実もあります。

 

実の形は一定ではなく、縦長気味になることだけは同じですが、
頭部の凹みの有無は個体差によるものが大きいです。

 

実を切ってみると、中の子室が2つ~3つほどしかなく、
それぞれの子室に入っているゼリーの量も少ないが特徴です。

 

ゼリーが少ないため、そのまま調理に使うこともできますし、
取り除いて使う時も、取り除きやすくなっています。

 

調理用トマトとなっていますが、生食ができないわけではありません。
けれど、一般的な生食用のトマトに比べると酸味が強めです。

 

最近人気のフルーツトマトは、糖度12以上のことも多いですが、
ティオ・クックの糖度は4.5程度なので、
生食するよりは調理して食べた方が、
ティオ・クックのおいしさを感じることができます。

 

果肉が厚く、煮炊きをしても煮崩れしにくいため、
調理後に形を残しておきたい時にも使えます。

 

水煮にして保存しておいても良いですし、
もちろんソースのように調理後に形が残らないものにも使えます。

 

分厚い果肉のためか、栽培中の裂果が非常に少なく、
完熟状態で収穫をしても割れることがほとんどありません。

 

収穫後の日持ち性も高く、
完熟収穫後10日~14日ほどは生の状態で置いておくことが可能です。

 

性質が丈夫なので、低温期も高温期もきちんと着果して育ちます。
ハウスなどの施設を利用すれば、1年中栽培が可能なのも嬉しいです。

 

家庭菜園では、ハウスまで設置することは少ないですが、
トマトのシーズンである夏の露地栽培も可能なので、
気軽に育てて楽しむことができます。

 

性質は丈夫ですが、草勢が強すぎることがないので、
栽培するのも難しくありません。

 

節間は少し広いですが、葉の大きさも普通のトマトと変わらず、
支柱を立てて栽培する一般的な方法で栽培可能です。

 

1段の花房につく実は、だいたい6個くらいです。
花の質と着果性も良いので、家庭菜園でも安心して育てられます。

 

ただし、最低気温が12度以下の低温時には、
開花した時にホルモン処理をしておいた方が、着果率が安定します。

 

ティオ・クックには、萎凋病や斑点病などに耐病性があります。
草勢は強くありませんが、多肥にしないのが、栽培成功のポイントです。

 

栽培初期から肥料効果が強く出ると、過繁茂の状態となります。
過繁茂になると風通しが悪くなったり、病害虫にかかりやすくなったり、
花付きや実付きが悪くなる「樹ボケ」になるので、できる限り避けます。 

 

また、栽培初期に過繁茂の症状が出ると、
着果しても尻腐れの症状が出やすくなります。

 

 

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加熱したほうが旨みが出る中玉で形も味も良いです

 

 

[ティオ・クックトマト]

 

 

■特徴

 

・1個70gの中玉トマトです。

 

・肉厚でゼリー質が少なく、調理するのに向いています。

 

・色は真っ赤で、ヘタの際までキレイに色づきます。

 

・少し縦長の形で、個体差でハートのような形になることもあります。

 

・糖度が4.5と低く酸味が強く感じられるので生食よりも調理に向きます。

 

・果肉が硬いので栽培中の裂果が少なく、収穫後の日持ち性も高いです。

 

・加熱調理をしても煮崩れしにくいのが特徴です。

 

・低温期、高温期でも生育が安定しやすく1年中育てることができます。

 

・家庭菜園では夏の露地栽培がお勧めです。

 

・萎凋病、斑点病などに耐病性があります。

 

・1段の花房に6個ほど着果し、着果率も安定しています。

 

・低温期には受粉不良が起きる可能性があるので、ホルモン処理をします。

 

 

■栽培のコツ

 

・基本的なトマト栽培に準じて問題なく元気に育ちます。

 

・多肥にすると過繁茂になりやすいので注意します。

 

・栽培初期の過繁茂は、病害虫の原因になったり、
尻腐れ果の発生を助長するので避けるようにします。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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