トマト 育て方

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トマト ネコブセンチュウ

目安時間:約 7分

 

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tomato

トマトがあいやすい害虫被害の中に、ネコブセンチュウがあります

 

 

ネコブセンチュウは、トマトだけでなく他の植物にも寄生するため、注意が必要です。

センチュウとは、漢字で「線虫」と書きます。
つまり細長い虫です。

 

センチュウにも種類があり、土の中で生活するもの、土の外で生活するもの、
植物の根を傷めるもの、そうではないものと様々です。

 

その中でもネコブセンチュウは、
被害が大きくなると、トマトが枯れてしまうこともある要注意なセンチュウです。

 

被害が出てしまった後は、駆除が難しくなるので、
できる限り予防しておくことが大切です。

 

 

[トマト ネコブセンチュウ]

 

 

■ネコブセンチュウとは?

 

ネコブセンチュウ自体は、細い体をした虫ですが、
被害を受けたトマトの株は、元気がなくなって、枯死することも少なくありません。

 

ネコブセンチュウは、トマトの根に寄生します。
寄生された部分は、ぼこっとコブのように隆起するため、
大きな被害が出た株を引き抜いてみると、
根にたくさんのコブが連なったようについているのが分かります。

 

コブができた部分は、水や養分を吸収して地上部に送るといった、
根としての正常な機能が働かなくなります。
なので、トマトの株は、徐々に体力を奪われ、枯れてしまうのです。

 

ネコブセンチュウが土中にいても、すべての株に被害が出るとは限りません。
複数のトマトを育てている場合、特定の株だけ極端に生育が悪くなることがあります。

 

他の原因も考えられますが、引き抜いて根にコブができていれば、
ネコブセンチュウの仕業であることが分かります。

 

また、ネコブセンチュウの被害を受けることで、
他の病気にかかりやすくなることもあります。

 

ネコブセンチュウに寄生されることで根が傷み、
その傷んだ部分から病気の原因菌が入り込むためです。

 

 

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コブトリソウ、種が売られています

 

 

■ネコブセンチュウ予防方法

 

ネコブセンチュウは、数が少ないうちは被害はあまり大きくなりません。
できるだけネコブセンチュウの株を減らすか、
トマトに近寄らせないようにすることが大切です。

 

・コンパニオンプランツ
ネコブセンチュウを忌避したり、駆除する力のある植物があります。
これらをトマトを育てる場所の近くで育てることで、ネコブセンチュウを遠ざけます。

 

マリーゴールドは、センチュウ類の忌避ができるハーブとして有名です。
トマトの近くに植えることで、センチュウを寄せ付けないようにします。

他には、コブトリソウタヌキマメエンバク類を育てることで、
ネコブセンチュウを駆除することができます。

 

・連作しない
何年も同じ場所でトマトを育てたり、
同じナス科の植物であるナスやジャガイモを育てていると、
それらを好むセンチュウ類が寄りやすくなります。

 

家庭菜園だとスペースが限られているため、
毎年場所を移動するのが難しいかもしれません。

 

その場合は、接ぎ木苗を使ったり、毎年消毒するなどして対応します。
被害が出てからでは、予防も難しいので、できる限りのことはしておきましょう。

 

・接ぎ木苗を植える
どうしても連作する必要がある場合は、
接ぎ木苗を作るか購入するのがお勧めです。

 

接ぎ木苗の台木に、センチュウ類に強いものを使うと被害を軽減できます。
普通苗に比べると、接ぎ木苗は少々値段が高いですが、
その分被害を受ける可能性が低くなると考えましょう。

 

・土壌消毒
ネコブセンチュウを予防するためには、土壌消毒も欠かせません。
土壌消毒と聞くと、薬剤や特別な作業が必要と思われがちですが、
意外と簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

ネコブセンチュウは、水に浸かったり、
熱をかけられたりすることで、数を減らすことができます。

 

暑い時期に、使っていない畑は、黒いビニールをかぶせておくことで、
中の土が熱せられて消毒することができます。

 

寒い時期には、土を掘り返して寒さに当てることでも消毒することができます。
もちろん土壌消毒用の薬剤を使っての消毒も可能です。

 

その場合、必ずネコブセンチュウを駆除できて、
使用できる作物の中にトマトの名前が登録されている薬剤を使うようにします。

 

 

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センチュウ (おもしろ生態とかしこい防ぎ方) 農文協

 

 

■ネコブセンチュウ駆除方法

 

すでに被害が出てしまってからは、駆除する方法がありません。
トマトのシーズンが終わってから、一度土壌消毒をし、
予防方法を実践することが一番の近道です。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 病害虫

トマト アザミウマ

目安時間:約 8分

 

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トマトが色づくのは楽しい♪

 

 

アザミウマという害虫の名前を耳にすることがあると思います
バラなどにつく虫として知られていますが、実はトマトにもつくことがあるのです。

 

吸汁するタイプの害虫ですが、アザミウマの被害は食害だけではありません。
アザミウマは、トマトにどのような被害を与えるのでしょうか。

 

 

[トマト アザミウマ]

 

 

■アザミウマとは?

 

 

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アザミウマは、体長が1mm~2mmほどのとても小さな虫です
細長い形をしていて、茶色や黄色っぽい色をしています。

 

アザミウマには、多くの種類がありますが、中でもトマト栽培で注意したいのが、
ヒラズハナアザミウマとミカンキイロアザミウマとダイズウスイロアザミウマです。

 

プロであれば見分けることもできるかと思いますが、
一般のかたには、見分けるのが少し難しいかもしれません。

 

いずれにせよ、何か小さな虫がついていたり、
花や実、葉に異変があった場合は要注意です。

 

アザミウマは、気温が高く乾燥した環境を好みます。
そのため、苗を植え付けた頃や梅雨の頃は発生が少なく、
梅雨が明けてからの発生が多くなります。

 

年によって、空梅雨や気温の上昇が早くなった場合は、
梅雨が明ける前から発生が増えることがあるので、注意します。

 

アザミウマは繁殖能力が高く、一生のサイクルも10日~14日と短いため、
被害が少ないからと放っておくと、あっという間に広がることがあります。

 

アザミウマは吸汁性の害虫で、食害された痕は茶色く変色します。
柔らかい部分を好んで吸汁する傾向があるので、
新芽に近い葉や花びらなどに被害が出ることが多いです。

 

それでも、絶対にその部分にしか被害が出ないというわけではなく、
狙えるところはすべて狙うのがアザミウマです。

 

葉も新旧関係なく被害が出ることもあるので、
アザミウマの被害がないかチェックする時は、下葉の方も欠かせません。

 

また、花の付け根にある子房部分に産卵するため、
実が大きくなってくると、産卵された部分が白く膨れたようになります。

 

膨れた部分には、産卵痕の小さな穴が凹みのように残るので、
他の病気との区別ができます。

 

アザミウマ被害で厄介なのが、アザミウマが媒介するウィルス性の病気です。

 

トマト黄化えそという病気にかかると、葉の萎凋や茎内部の空洞化や、
実が小さいうちに落ちるため、収量が極端に減ってしまいます。

 

アザミウマの食害自体はひどくなくても、アザミウマが媒介した病気に感染して、
株全体が被害を受ける場合も少なくありません。

 

 

■アザミウマ予防方法

 

アザミウマ自体は小さく、トマトにだけつく害虫ではないため、
どこからやってくるのか分かりません。

 

それでも、アザミウマ自体の数が少なくても、
病気を媒介されたら手の打ちようがありません。

 

できるだけアザミウマがトマトに近づかないよう、
数が増えないように予防することが大切です。

 

・見回りする
まずは見回りの強化です。
葉の裏や新芽、花の部分にアザミウマがいないかをチェックします。

 

また、実が育つ時に、産卵されて白く膨れた場所がないかをチェックします。
こまめに見回ることで、被害を最小限にとどめることができます。

 

 

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実り野菜の虫よけカバー ファスナー付 C)マルソルオンラインショップ

 

 

・防虫ネット
育苗数が少ない場合、スペースの問題でネットの設置が難しい場合もあります。

 

株数が多い場合や、スペースが広い場合は、
ネットによってアザミウマが入り込まないようにするのは有効です。
網目が1mm以下のものを選び、トマトの周りに設置します。

 

・光る物
アザミウマは光るものが苦手とされています。
そのため、トマトを植える畝に、シルバーマルチを使うと効果があります。

 

また、プランターなどの容器栽培の場合も、株元にアルミ箔を敷くと、
シルバーマルチと同じ効果が期待できます。

 

 

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虫除けシート

 

 

・黄色い物
アザミウマは黄色いものに寄せられる習性があるため、
黄色い粘着テープをトマトのすぐ近くに設置しておくのもお勧めです。

 

ホームセンターや園芸店などで、園芸用の黄色テープが販売されています。
トマトに近づくアザミウマを、テープに引き寄せて捕殺する方法です。

 

・雑草の除去
アザミウマは園芸植物だけでなく、雑草にも寄生します。
トマトを育てている場所の周りが雑草だらけだと、
そこに寄生しているアザミウマがトマトにやってくる可能性が高くなります。

 

トマトの周りには、余計な植物がないようにしておくだけで、
アザミウマがくる確率が減ります。

 

 

■アザミウマ駆除方法

 

アザミウマが発生し、既に繁殖している場合は、薬剤を使う方法もあります。
スピノエース顆粒水和剤、ディアナSC、ハチハチ乳剤、
ベストガード水和剤などが使えます。

 

ただし、薬剤を使用することによって、
アザミウマの天敵であるテントウムシやカブリダニまで殺すことがあります。

 

天敵が減ることで、アザミウマがさらに増えてしまうこともあるので、
よく考えてから使うようにしましょう。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 病害虫

トマト ハモグリバエ

目安時間:約 7分

 

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フルティカ、今年は結実が良いですハモグリバエもいません

 

 

トマト栽培でのハモグリバエの被害は増えてくると大きな問題になります。
ハモグリバエは、体長が2mmほどのとても小さなハエの仲間です。

 

成虫は特に害がありませんが、問題は幼虫です。
葉にもぐりこんで食害するため、葉に白っぽい線状の食害痕を残します。

 

このことから、エカキムシとも呼ばれています。
以前は、家庭菜園ではあまり発生がなかったハモグリバエですが、
近年では発生が少しずつ増えているようです。

 

薬剤に対する抵抗力を持ったものも出てきているため、
できる限り防除していく必要があります。

 

ハモグリバエの予防方法や駆除方法について知っておき、
見つけた時にはすぐに対処するようにしましょう。

 

 

[トマト ハモグリバエ]

 

 

■ハモグリバエとは?

 

ハモグリバエの成虫は、体長が2mmほどとかなり小さな体のため、
普段は近くにいてもほとんど気づくことがありません。

 

幼虫は体長が1mm~2mmで、かなり小さいので、発見しにくいです。

 

ところが、ハモグリバエの幼虫は、
トマトの葉の内側に入り込んで食害するため、食害痕が目立ちます。

 

トマトの葉に、白っぽいぐねぐねと曲がった線が入っていたら、
ハモグリバエの幼虫の被害が出ています。

 

ハモグリバエは、卵から成虫になるまでのサイクルが短く、
幼虫の状態で葉にとどまっているのは3日~4日ほどといわれています。

 

ハモグリバエの幼虫は、蛹になる直前になると、
もぐっていた葉から出てきて、土の中にもぐって蛹になります。

 

なので、食害痕を見つけた時には、葉の中に幼虫がいない場合もあります。
最初は少ない数でも、同じ場所で卵から幼虫になって葉を食害し、
また蛹になって成虫になるのを繰り返されると、被害は大きくなっていきます。

 

成虫も幼虫も体は小さいですが、
数が増えると手に負えなくなってくるので、とても厄介です。

 

トマトの葉に食害痕を見つけた時は、
被害が少ないうちに必ず対処するようにしましょう。

 

 

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ハモグリバエの食害痕

 

 

■ハモグリバエ予防方法

 

ハモグリバエはとても小さいので、
成虫を株に寄せ付けないようにするのは至難の業です。

 

防虫ネットもくぐりぬけることがあるため、ネットが役に立たないこともあります。
ネットを使う場合は、網目が0.4mm以下と細かいものを使う必要があります。

 

完全な予防法ではありませんが、
地植えの場合は畝にマルチをかぶせておくのも効果的です。

 

蛹になるため、葉から抜け出して幼虫は下に落ちます。
この時、マルチをすると土の中に入り込むのを、ある程度防ぐことができます。

 

土に中に入れなかった幼虫は、蛹になっても羽化する確率が減るため、
結果として成虫を減らすことができます。

 

卵を産み付ける成虫が小さく、見つけにくいので、
被害を最小限に抑えるためには、こまめに見回りをする必要があります。

 

毎日でなくても良いですが、幼虫でいる期間を考えれば、
3日に1度は見回りをした方が良いでしょう。

 

食害痕は、生長点に近い上の方よりも、株元近くから出るので、
株元を重点的にチェックします。

 

ただし、いきなり上の方から狙われることもあるので、
株の上方にある葉も簡単にチェックするようにします。

 

 

■ハモグリバエ駆除方法

 

まず被害の出ている葉を見つけたら、その葉をよく観察します。
葉には白っぽい線が入っていると思いますが、
その線をたどっていくと、端が少し太くなっている場所があります。

 

この太くなってる場所に、ハモグリバエの幼虫が潜んでいます。
この部分を指で押さえることで、中にいる幼虫をつぶすことができます。

 

被害が少ないうちは、食害痕のある葉の部分だけを摘んで処分することで、
その後の被害を最小限に抑えることもできます。

 

ただし、摘み取った葉は必ず処分します。
そのまま畑に放置すれば、中から幼虫が出てきて蛹になり、
結局、成虫を増やすことになります。

 

被害があまりにも広がってしまっている場合は、薬剤に頼るのも1つの手です。
トマトに使えて、ハモグリバエの登録がある薬剤は、
コロマイト乳剤やプレオフロアブル、カスケード乳剤などがあります。

 

ただ、ハモグリバエの中には、薬剤に抵抗があるものもいるので、
できるだけ数が少ないうちに対処することが大切です。

 

薬剤を散布する時は、株元から生長点までもれなく散布するようにします。
また、ハモグリバエは生長サイクルが短いので、
薬剤散布の期間をあまりあけると効果が薄れることがあります。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
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・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 病害虫

トマト 尻腐れ病

目安時間:約 9分

 

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トマトが尻腐れ病に! 初体験、品種は麗華で窒素過多が原因です

 

 

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尻腐れ病果を割ったところ、腐っていない部分は食べられますが……

 

 

トマト栽培で、実のお尻の部分が茶色や黒っぽく変色したり、
ぶよぶよと腐ったように凹みができることがあります。

 

トマトの第3花房の実が膨らむ頃に、発生しやすいと言われています。

 

これが尻腐れ病というものなのですが、
病という字がついているものの、病気ではなく生理障害の1つです。

 

つまり、この整理障害を解消してあげることで、
通常の実が収穫できるようになることもあるのです。

 

尻腐れ病の原因を知り、対策を覚えておくことで、
育てたトマトが無駄にならずに済むことがあります。

 

 

[トマト 尻腐れ病]

 

 

■尻腐れ病の原因

 

尻腐れ病の原因のほとんどは、カルシウム不足による生理障害です。
トマトは生育する時にカルシウムが必要不可欠な植物です。

 

では、カルシウム不足はどのようにして起きるのでしょうか。

 

1.土中にカルシウムがない
トマトを育てている土の中に、カルシウムが含まれていなければ、
カルシウムを吸収できず、カルシウム不足になってしまいます。

 

トマトの苗を定植する前に、土作りを行います。
この土作りを行う時に、必ず適量の苦土石灰を加えて混ぜておきます。

 

苦土石灰を混ぜることで、土の酸性度を和らげることができる上に、
カルシウム分を補給することもできます。

 

土の酸性度が高すぎても、カルシウムの吸収を阻害するので、
苦土石灰を与えるだけで一石二鳥の働きをしてくれることになります。

 

ただし、苦土石灰は与えすぎも良くありません。
苦土石灰を与えすぎると、土が酸性からアルカリ性へと変わってしまいます。

 

トマトは、強い酸性土では育ちにくいですが、アルカリ土壌でもうまく育ちません。
また、鉢やプランターなどで栽培する場合、市販の培養土を使うことが多いと思います。

 

市販の培養土には、苦土石灰などのカルシウム分が含まれることが多いので、
あらためて苦土石灰を加える必要はありません。

 

もし培養土に苦土石灰が入っているか不安な場合は、
少量だけ加えてよく混ぜることで、カルシウムを補うことができます。

 

 

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左が尻腐れ病果、お尻を観察していなかった……

 

 

2.窒素過多 
土にはカルシウムが含まれていたとしても、
トマトがカルシウムをうまく吸収することができなければ、
カルシウム不足となって尻腐れ病になってしまいます。

 

肥料過多の状態になっていると、カルシウム不足になりやすくなります。
特に窒素が多い状態だと、トマトの根がカルシウムを吸収するのを妨げ、

カルシウム不足がひどくなるので注意します。

 

元肥や追肥に使う肥料は、植物に適したものを与えるようにします。
最近では、トマト専用の肥料も売られているので、そちらを使うのも良いでしょう。

 

3.過乾燥
トマトは乾燥気味の環境を好みますが、過度に乾燥させると、調子を崩します。
植物にとっての適湿を保った土でなければ、カルシウムの吸収も悪くなります。

 

気温が高くなると、土の乾燥も早まるので葉が少ししんなりしてきたら水を与えます。
容器栽培は地植えよりも水切れしやすいので注意します。

 

おいしいトマトを育てるために、水分量を減らす栽培方法が流行っていますが、
あまり無理をすると株への負担が大きくなり、おいしい実を収穫できなくなります。

 

 

■尻腐れ病の対策

 

実際に尻腐れ病の症状が出てしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。
また、前年にも尻腐れ病が出てしまった場合、
予防策としてはどのようなことがあるのでしょうか。

 

1.基本を守る
尻腐れ病を防ぐには、土作りや元肥・追肥に使う肥料、水やりの頻度など、
まずは基本に忠実に育てることが大切です。

 

基本とは違った栽培方法を試すのは、
育てるのに慣れてからのほうが安心です。
そうすれば、何か失敗したときに、原因をつきとめやすくなります。

 

2.カルシウムを散布する
尻腐れ病の症状が出てしまったら、カルシウムを補給させる必要があります。
トマトは根からも吸収しますが、葉からも吸収できます。

 

そのため、尻腐れ病が出た場合には、土にカルシウムを含むものをまいたり、
潅注するか、葉面に散布するようにします。

 

葉面散布用のカルシウム剤などが市販されているので、それらを使って散布しましょう。
また、花が咲いている時に使える尻腐れ病を予防するスプレーなどもあります。

 

 

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トマトの尻腐れ予防スプレー 950ml \855 (税込)

 

 

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カルシウムエキス 100ml ¥420(税込)

 

 

3.摘葉する
カルシウム不足になった場合、
果実の近くの葉からカルシウムを果実に長そうとします。

 

この時、花房の右側についた実には右側の葉から、
花房の左側についた実には左側の葉からカルシウムをもらいます。

 

トマトをよくよく見てみると、花房がついている場所から、
90度右側と左側に1枚ずつ葉があります。

 

さらに花房から180度のところ、
つまり茎を中心に花房の反対側にも葉が1枚ついているのが分かります。

 

花房の右側の実は右側の葉から、左側の実は左側の葉からカルシウムをもらうとしたら、
真後ろのこの葉のカルシウムはどこにいくのでしょうか。
答えは、どこにもいかない、のです。

 

花房の反対側にある葉には、カルシウムが運ばれて蓄積されていますが、
花房の方には運ばれることがないのです。

 

つまり、少しでもトマトの実にカルシウムを運ぶためには、
花房の反対側にある葉を摘葉するのが効果的なのです。

 

花房が着果したのを確認したら、反対側にある葉を摘葉します。
この時、切れ味の良い消毒済みのナイフやカッター、ハサミを使うようにします。

 

できれば摘葉の作業は、晴れた日の午前中に済ませると、
傷口から菌が入り込んで病気になる可能性が低くなります。

 

この方法は、尻腐れ病が出る前でも出た後でも効果が期待できます。
薬も何も使わず、これだけで? と思うかもしれませんが、
やってみると尻腐れ病に効果があるのが分かると思います。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 病害虫

トマト アブラムシ

目安時間:約 12分

 

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アブラムシは胎生雌虫(たいせいしちゅう)と呼ばれ、

画像のように卵ではなく仔虫を生みます。なので繁殖力が旺盛です

 

 

トマトを育てていると、病害虫の問題がついてまわります。
アブラムシは特にトマトにつきやすい害虫です。

 

では、アブラムシとは、いったいどんな害虫なのでしょうか。
またどうすれば、トマトのアブラムシを予防することができるのか、
アブラムシがついた時にはどうすれば良いのかをご紹介します。

 

 

[トマト アブラムシ]

 

 

■アブラムシとは?

 

アブラムシはトマトを含め、ほとんどの植物につく厄介な害虫です。
アブラムシは、日本で名前がついているものだけでも700種ほどもいます。

 

700種類以上ものアブラムシがいるので、
中には特定の植物にしかつかないものもいますが、
たいていの植物は数種類のアブラムシに寄生されます。

 

アブラムシが活動するのは、だいたい春~秋までです。
冬の間はどこかに寄生した状態で隠れ、冬を越します。

 

春から秋だとかなり長いように思いますが、
この期間の中でも活発に繁殖するのは春と秋です。

 

 

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最初の数匹~数十匹の時点で、駆除できるように点検します

 

 

春といえばトマトを種から育苗したり、トマトの苗を購入して定植する時期です。
この時点でアブラムシがついていたら、その後はどんどん増えていきます。

 

自分で育苗する場合は、育苗中もアブラムシがつかないように注意します。
苗を購入する場合は、苗にアブラムシがいないか、よく観察して購入します。

 

アブラムシは、ストローのような口を植物に刺しこんで植物の汁を吸います。
アブラムシ自体はとても体が小さく、2mm~4mmほどなので、
1匹が吸う汁の量はそんなに多くありません。

 

ところがアブラムシは、繁殖力が強いため、放っておくと瞬時に激増します。
アブラムシの繁殖力が強いのは、雌だけで繁殖できるためです。

 

雌は、毎日約10匹の幼虫を産み、その幼虫が10日後に約10匹の子を産みます。
アブラムシ1匹が、1ヵ月で15000匹以上になる計算です。

 

しかも産まれる幼虫も雌ばかりで、どんどん幼虫を産むため、
葉の裏や茎にもびっしりとアブラムシがついてしまいます。

 

 

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このぐらい密集すると植物も弱ってきます

 

 

ほんの数匹が吸うくらいの汁の量であれば、トマトも弱ることはありません。
アブラムシの数が、何十匹何百匹と増えていけば、
トマトが吸われる汁の量も多くなり、トマトの株も弱ります。

 

アブラムシが問題なのは、繁殖力だけではありません。
アブラムシは、ウィルス性の病気を媒介することがあるのです。

 

ウィルス性の病気は、症状が出てからでは治療することができず、
他に感染しないよう感染株を処分するしかない場合がほとんどです。

 

トマトへの被害が大きくなる病気を防ぐためにも、
アブラムシをできるだけ予防し、見つけたら駆除することが大切です。

 

 

■アブラムシ予防方法

 

まずはアブラムシを予防するところから始めます。
苗を定植する時から予防しておくことで、後の管理が楽になります。

 

また、苗を購入する時にはアブラムシがついていない苗を選びます。
トマトの苗と一緒に購入した植物につくこともあるので、購入時には注意します。
まずは、絶対にアブラムシを持ち込まないことがポイントです。

 

 

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光る防虫ネット

 

 

・光る素材
アブラムシはキラキラと光ものが苦手です。
トマトの苗を植え付けた後、銀線の入った防虫ネットをかぶせたり、
株元にアルミ箔を敷いておくと忌避効果があります。

 

不要なCDなども、裏がキラキラしているので吊るしておきましょう。
CDはアブラムシだけでなく、鳥よけの効果もあります。

 

 

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丈夫なトマトの苗を植え付けます

 

 

・強い苗
トマトの苗を植え付ける時に、元気に育った苗を植え付けることがとても重要です。
アブラムシは、弱った植物につきやすく、
また弱った植物がアブラムシに吸汁されると、さらに弱り枯れることがあります。

 

また、病気にもかかりやすくなるので、苗選びは慎重に行いましょう。
自分でトマトを育苗する場合も、水を与えすぎたり、日当たりの悪い場所で育てていると、
株が弱々しく軟弱に育つので気をつけます。

 

・肥料の種類と量
肥料の与えすぎも、株を軟弱にします。
特に葉や枝を育てる役割のある窒素は、
多量に与えていると、アブラムシを寄せやすくなります。

 

もともとトマトは多肥を好まない野菜です。
元肥も追肥も、適した時期に適量を与えるようにします。

 

・日照条件
日当たりの悪い場所で育てていると、いくら苗が元気でも徐々に弱ってきます。
株が弱るとアブラムシがつきやすくなるので、
トマトが好む日照の良い環境を整えてあげましょう。

 

・乾燥させない
アブラムシは乾燥した環境を好みます。
そのため、葉の裏にも時々水をかけて湿度を上げておくと、アブラムシ予防になります。

 

 

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虫除けシート

 

 

・黄色に寄せる
アブラムシは黄色いものに寄せられる性質があります。
ホームセンターの園芸コーナーなどで、
表面が粘着質の黄色い虫除けテープやシートが売られています。

 

虫除けテープをトマトの周りに貼ったり、ぶら下げたりしておくことで、捕獲します。
アザミウマ、ダニ、ハモグリバエなどにも効き目があります。

 

 

■アブラムシ駆除方法

 

アブラムシは、予防や駆除をしても、よその庭や菜園から来て繁殖します。
たった1匹であっても、アブラムシを見つけたらすぐに対処します。

 

数が増えると、駆除に時間がかかり、薬にも耐性がつき効きにくくなります。
アブラムシは葉の裏や新芽につきやすいので、病害虫の見回りを習慣づけましょう。

 

 

◎薬を使わない
家庭菜園などで育てているトマトの株数が少ない場合は、
見回りもこまめに行うことができ、対処もしやすいです。

 

株数が多くても、アブラムシの数自体が少ないのであれば、
薬を使わずに駆除することもできます。

 

1. 水で飛ばす
ホースの口をストレートにして、
葉の裏や新芽にいるアブラムシを水の勢いで吹き飛ばす方法です。

 

アブラムシは繁殖力はありますが、それほど体は強くありません。
勢いの強い水で弾き飛ばすだけでも退治することができます。

 

葉の隙間にいるアブラムシは、水の勢いだけでは飛ばないこともあるので、
手で少しこすりながら水を当てるのがコツです。

 

2. テープにくっつける
マスキングテープやガムテープなどを指に巻き、
葉の裏などについているアブラムシをぺたぺたと捕殺します。

 

あまり粘着力が強いテープは、新芽や葉を傷めることがあります。
アブラムシをくっつけるくらいの粘着力があれば十分です。

 

3. 潰す
直接的ですが、手で潰すのがやはり早くて効果が高いです。
手で直接触るので、細かい部分にも指が入って効率的に退治できます。

 

素手がどうしてもダメという方は、軍手や白い手袋などをつけると抵抗が減ります。
この時、ゴム製の軍手や掌にゴムのついた軍手は避けた方が無難です。

 

ゴムは摩擦が強く、ちょっとしたことで葉や新芽を傷めます。
普通の布製の軍手でもアブラムシなら簡単に潰せます。

 

4. 牛乳スプレー
市販されている牛乳を、アブラムシがいるところに向けてスプレーするだけです。
牛乳が乾く時にアブラムシの周りに膜を作り、アブラムシが窒息します。

 

ただし、これを行うのは晴れた日にします。
晴れた日に行うことで、牛乳が乾きやすくなります。

 

また、牛乳をそのままにしておくと、においが残ったり、
葉も窒息するので、アブラムシが窒息した頃を見計らって、
退治したアブラムシと一緒に牛乳を洗い流しておきましょう。

 

 

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今のところアブラムシは駆除できています(大玉トマト麗夏、2016.06.21)

 

 

◎薬を使う
育てているトマトの株数が多い場合や、
アブラムシがかなり多い場合は、薬剤を使った方が確実性があります。

 

トマトについたアブラムシを駆除するための薬剤はたくさんあります。
有名なところだと、オルトランベストガードなどがあります。

 

同じ名前の薬剤でも、粒剤や水和剤などがあり、それによって使い方が変わります。
また、トマトの登録がある薬剤の種類が多いとはいっても、
すべてが当てはまるわけではありません。

 

薬剤を購入する時は、必ず登録されている植物の中にトマトがあることと、
アブラムシに効くことを確認しましょう。

 

使える回数やタイミングも薬剤によって違うので、
よく確認してから使用するようにします。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 病害虫

トマト ヨトウムシ

目安時間:約 9分

 

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大食いのヨトウムシ、体調5cmくらいに成長します

 

 

トマトにはヨトウムシという害虫がつくことがあります。
ヨトウムシはトマト以外のあらゆる植物につく害虫です。

成虫はヨトウガという蛾の仲間で、食害するのは主に幼虫です。
ヨトウムシはとても大食漢で、放っておくと葉が丸坊主、
新芽が食い荒らされ、大事な実がかじられるといった惨事になります。

大切なトマトをヨトウムシから守るにはどうすればよいのでしょうか。

 

 

[トマト ヨトウムシ]

 

 

■ヨトウムシとは?

 

ヨトウムシのヨトウは「夜盗」と書きます。
つまり、夜の暗いうちに動き回って食害するということです。

 

ところが、卵からかえってすぐの小さなうちから、
夜に活動するかというと、そうではありません。

 

卵から孵化したばかりの幼虫は、まだ明るい緑色をしていて、
夜より昼間に活動して食害をしていきます。

 

体が緑色で、昼間に葉の上や裏などにいても、見つけにくいです。
孵化したばかりの頃は体も小さいので、見つけるのが困難です。

 

その後、ヨトウムシが生長して大きくなると、体が緑から茶色に変わっていきます。
体も大きくなり、茶色くなってくるとなると、昼間に見つけやすくなるはずですが、
その頃から夜に活動時間がずれます。

 

昼間は食害するトマトなど植物の株元の土にもぐって隠れて過ごし、
夜になると出てきてまた食害を続けます。

 

トマトのにイモムシに喰われたような痕があって、
近くに糞まであるのに本体の姿が見えない場合は、
ヨトウムシの仕業である可能性が高いです。

 

ヨトウムシはトマトのあらゆる部分を食害します。
葉はもちろん、大事な生長点の新芽や茎、実も食べるので非常に厄介です。
茎の元をかじられては、トマトも枯れるしかなくなってしまいます。

 

 

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親のヨトウガ

 

 

■ヨトウムシの予防方法

 

ヨトウムシの親は蛾の仲間です。
そのため、どこからともなくやってきて産卵をしていきます。

 

完全な防除はなかなか難しいですが、
簡単な予防と早期の駆除を心がけ、被害を最小限に抑えることは可能です。

 

・親の飛来を防ぐ
トマトの葉に産卵をさせなければ、幼虫が孵化して食害に合うこともなくなります。
防風ネットなどを支柱を使ってトマトの周りに設置し、
ヨトウガが飛んできてもトマトに近寄れないようにしておきます。

 

あるいは、デントコーンなど背の高い植物を周りに植えることで、
飛来するのを防ぐ効果があります。

 

ただあまり過密に植えると、トマトへの日当たりが悪くなったり、
風通しが悪くなって病気に原因となることがあるので注意します。

 

 

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ヨトウムシの卵、この時点で駆除したいです、卵は0.5~0.6mmくらいです

 

 

・早期発見
トマトを育てている環境によっては、
ネットの設置やデントコーンの栽培が難しいこともあるでしょう。

 

そんな時は、やはり早期に発見することが大切です。
ヨトウムシは孵化したばかりのまだ小さいうちは、
卵が産み付けられた葉で集まって生活をしています。

 

そこからだんだん体が大きくなってくると、
1枚の葉では手狭になり、各々移動していきます。

 

この1枚の葉で生活しているうちに発見することができれば、
孵化した数のほとんどを一度に駆除できます。

 

反対に散り散りになってしまった後だと、
どこにいるのか見つけるのが難しくなる上、
幼虫は大きくなり食べる量も増え、被害が大きくなって行きます。

 

ヨトウムシは春~秋まで被害が出る可能性があり、特に夏以降に被害が多くなります。
できればトマトの苗を植え付けた後から、こまめにチェックをします。

 

卵は葉の裏に産み付けられ、幼虫が集団生活をするのもトマトの葉の裏です。
表面だけをさっと見るのではなく、1枚1枚葉の裏までチェックした方が確実です。

 

 

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おおきくなったヨトウムシ

 

 

■ヨトウムシの駆除方法

 

もし食害されたトマトの葉や実などを見つけたら、
あるいはヨトウムシ自体を見つけたら、すぐに対処するようにします。

 

早めに見つけてすぐ対処することで、被害が抑えられます。
また、駆除法は一度で全滅できるものではありません。

 

特に大きく育ってばらばらに移動してしまった後だと、
何度か駆除を試さないと効果が得られない場合もあります。

 

けれど諦めてしまえば、今度は次のシーズンでさらに大きな被害が出る可能性もあります。
見つけたら必ずすぐ対処と覚えておきましょう。

 

・捕殺する
一番手っ取り早い方法ですが、効果も期待できます。
特に幼虫がまだ小さく、集団生活をしているうちに捕殺できれば効果大です。

 

できればトマトの葉を残したいところですが、
葉を残してヨトウムシも残ってしまっては意味がありません。

 

ヨトウムシの幼虫が葉に集まっている時に、葉ごとちぎって処分します。
この時、ちぎった葉をその辺に放っておくと、また移動してきてしまうので、
必ず潰しておくか、ゴミに出して処分するようにします。

 

幼虫が大きくなってしまっている場合、
昼間は株元の土に隠れているので、なかなか見つけることができません。

 

夜に懐中電灯を片手に探しても、見つけにくいことが多いです。
そんな時は、夕方を狙います。

 

3時や4時頃など、日の高いうちは隠れていますが、
6時~7時頃になってくると、徐々に土から出て活動を始めます。

 

6月頃になると、この時間帯はまだかろうじて明るさがあります。
少し薄暗くなっても、真っ暗な時に探すよりは見つけやすいです

 

・自然農薬を使う
化学農薬ほどの劇薬ではなく、人が口にしても害のない散布薬です。
トウガラシを焼酎でつけておき、その液体を200倍~300倍くらいに薄めてスプレーします。

 

原液を直接ヨトウムシにかけると、効果は高くなりますが、
トマトにとっても強すぎることがあるので、薄めて使った方が良いでしょう。

 

忌避効果もあるので、ヨトウムシを見つけたり、糞を見つけたら、
葉の表面や裏に散布しておきましょう。

 

・薬剤を使う
数が多い場合や、すでに幼虫が大きくなり、
被害が広がってしまっている場合は、薬剤を使った方が効果が期待できます。

 

アグロスリン乳剤、カスケード乳剤、アファーム乳剤など、
トマトの登録がある薬剤はけっこうあります。

 

ただし、種類によって使える回数や使うタイミング、使い方が違うので、
必ず確認してから説明書通りに使うようにしましょう。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 病害虫

トマト ハダニ

目安時間:約 9分

 

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果実のことばかり見てしまいますが、葉の裏にも気をつけて

 

 

トマトを育てていると、葉の裏などに小さな赤い虫を見つけることがあります。
これはトマトにつく害虫で、ハダニという虫の一種です。

 

ハダニにも色々と種類がありますが、トマトにつくのはこの赤いハダニが多いです。
体はとても小さいですが、あなどることはできません。

 

この赤く小さなハダニという害虫は、いったいどのようなものなのでしょうか。
また、予防策や駆除法はあるのでしょうか。

*こちらから、ハダニの画像が見られます。←虫がダメな方には危険です。

 

 

[トマト ハダニ]

 

 

■ハダニとは?

 

ハダニは、植物の葉の裏などについて汁を吸うダニに仲間です。
体はとても小さく、トマトにつくことが多い種類は赤い色をしています。

 

トマトの葉の上や裏に、赤い小さな点のようなものが移動していたら、
ハダニの可能性があります。

 

ハダニは植物の汁を吸う害虫ですが、
数が少ないうちは目立った被害もなく、気付かないことも多いです。

 

ところが、数が増えてくると汁を吸われた葉の色が変わり、やがて落葉します。
さらに数が増えると、葉がどんどん変色して落ちていき、株が弱っていきます。

 

ハダニがついて、すぐに枯れるわけではありませんが、
放っておくと枯れてしまうこともあるので注意が必要です。

 

ハダニは高温で乾燥した環境を好むため、
トマト栽培では苗を植え付けた直後の5月頃や、
梅雨が明けた頃に被害が多くなってきます。

 

苗が小さければ被害が大きく出ることもあるので、
梅雨の前後はこまめに見回りをしておくのがお勧めです。

 

ハダニは葉の裏にくっついて汁を吸うため、
見回りをする時は、葉の表面よりも葉の裏を見て確認するようにします。

 

ハダニはアブラムシ同様、繁殖力がとても強いので、
見つて対処を後回しにすると、あっという間に増えてしまいます。

 

ハダニは糸を出すことで別の場所に移動します。
ハダニの数が増えると、葉の裏にクモ状のものが多く集まり、巣のようになります。

 

葉の色が悪くなった時、葉の裏にクモの巣のようなものがあったら、
ハダニが集まっている可能性が高くなります。

 

 

■ハダニ予防方法

 

ハダニは高温・乾燥の環境を好みます。
つまりは涼しくてやや湿った環境が苦手ということになります。
ハダニが発生しにくい環境を作ることが、最も有効な予防法です。

 

・葉水を与える
最近はトマトを甘くするために、できるだけ水分を控えた栽培をします。
水やりの頻度を減らせば、それだけ乾燥した環境を作ることにつながります。

 

しかし、できれば甘いトマトを収穫して食べたいですよね。
そのような時は、葉水を与える方法がお勧めです。

 

霧吹きなどに水を入れ、葉の裏側にスプレーして水を吹き付けるだけです。
水は葉の裏が湿る程度の量で十分ですし、水道水で問題ありません。

 

葉水を与えるのは、土に直接水を与えるほどの水分量ではないので、
実が水っぽくなる心配も減ります。

 

散水ホースのシャワーなどで、葉の裏に水をかけるのも有効です。

 

 

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株間を、ある程度広くすると病害虫が激減します

 

 

・風通し良く
葉が重なっていたり、通気性の悪い場所では、風通しが悪くなることがあります。
風通しが悪くなると、熱がこもり、高温を好むハダニが発生しやすくなります。

 

トマトを育てていて、葉が茂りすぎているなと感じたら、
その都度、適度に葉を摘んで風通しを良くしておきます。

一回にたくさんの葉を摘むと樹勢が落ちるので、少しずつ摘みます。

 

また、複数の株を育てる場合は、
株間を十分にとることで風通しを確保することができます。

 

 

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葉の裏に水をかけてあげると良いです

 

・ベランダ栽培は注意
ベランダや軒下など、雨の当たらない場所で育てていると、空気が乾燥しやすくなります。
ハダニは乾燥した環境を好むので、ベランダ栽培では、発生しやすいです。

ときどき葉水を与えておくことで、湿度を保つことができるので、
ハダニを予防することができます。

 

 

■ハダニ駆除方法

 

もしトマトにハダニがついているのを見つけたら、すぐに対処します。
対処が遅れると、爆発的に数が増えて手に負えなくなることも少なくありません。
こまめに見回りをし、見つけた即実行が鉄則です。

 

・数が少ない場合
ハダニの数がまだ少ないうちは、薬剤を使わずに済むことがあります。
まずは湿度を高くし、ハダニ自体を弾き飛ばすために、葉の裏に水をかけます。
これだけでもずいぶんと数が減ります。

 

他にも、粘着テープで葉の裏をぺたぺたとなぞっていくと、捕殺できます。
ハダニは体が小さいので、1匹ずつ駆除することができません。

 

粘着テープを使うと、広い範囲のハダニを捕まえることができるのでお勧めです。

 

ただし、粘着が強すぎると葉を傷めるので気を付けましょう。
葉水も粘着テープも、1回やっただけでは完全に駆除できません。

 

予防策と平行して何度も行うことで、だんだんと数が減っていきます。

 

 

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・数が多い場合
ハダニの数がすでに増えてしまっている場合、
まずはどれくらいの範囲に被害があるのかを確認します。

 

ハダニは最初の1匹からどんどん繁殖して数を増やしますが、
はじめは他の葉などに移動はせず、1枚の葉の裏に固まっていることが多いです。

 

数が増えてスペースが狭くなったところで、糸を出して別の葉へ移動します。
そのため、まだ繁殖して増えたハダニが、他の葉に移っていない時点であれば、
駆除は比較的楽にできます。

 

もし葉一枚の裏に集まっている場合は、その葉だけを取り除いて処分します。
その後、他の葉にも残ったハダニが吸汁して繁殖することがあるので、
予防法を実践して対処します。

 

最初の1枚を取り除くことで数が劇的に減り、
残ったハダニも水や粘着テープで駆除できる程度になるはずです。

 

もうすでに広い範囲に広がっている場合は、やはり薬剤を使った方が無難です。
ベニカベジフルスプレーやベストガード粒剤など、
トマトに使用できる殺虫系の薬剤を散布することで、被害を軽減できます。

 

ハダニは簡単な予防法を行っているだけでも防げる害虫です。
できるだけ発生しないように予防し、発生したら数が少ないうちに対処します。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 病害虫

トマト ナメクジ

目安時間:約 9分

 

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体長10㎝を超えるナメクジも

 

 

ナメクジは、意外とやっかいな害虫です。
トマトを育てていると、葉や新芽が喰われていることがあります。

 

ようやく赤くなって収穫していざ食べようとすると、
実にまで穴があいていることがあります。

 

トマトの葉や実を食害する害虫は何種類がいますが、
梅雨の時期に多くなってくるのがナメクジです。

 

ナメクジは見た通り、じめじめとしている場所を好み、
暗く涼しい時間帯に活動します。

 

夜の間に活動して食害するため、昼間には姿が見えず、
誰が食害の犯人か分からないということもあります。

 

ナメクジは、移動するときに粘液を残していくので、
ぬめぬめと光る跡が残っていたらナメクジの仕業です。

 

ナメクジの被害に合ったら、どうすれば良いのでしょうか。

 

 

[トマト ナメクジ]

 

 

■ナメクジの行動パターン

 

ナメクジは少し暖かくなってきた3月頃から寒くなる11月頃まで活動しています。
つまり、植物がよく育っている時期に、盛んに活動しています。

 

この期間はトマトの生育期間とも重なっているため、
トマトを栽培している付近にナメクジがたくさんいると、とても厄介です。

 

ナメクジは暑くて乾燥している場所を嫌います。
そのため、晴れた日の昼間は日の当たるような場所にはおらず、
落ち葉や石の下や鉢の底などの、陰になっていて涼しい場所で過ごします。

 

日が暮れてだんだん気温が下がってきて、
夜露がおりる頃になると行動を開始します。

 

濡れた場所をぬめぬめと移動し、植物の葉や花、実などをかじります。
そしてまた日が昇って気温が上がってくると、涼しい場所へと移動します。

 

昼間でも雨が降っている日は、湿度が高く気温も低いので、
家の外壁などを移動しているのを見ることができます。

 

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ナメクジ、正面の容貌

 

 

■ナメクジの被害

 

ナメクジの食害と聞くと、舐める動作をイメージするかもしれませんが、
実際はやすりで削ったように食べ進みます。

 

そのため、ナメクジの食害した痕は表面を舐めたような状態ではなく、
穴があいたようになっているものがほとんどです。

 

トマトやイチゴなどの柔らかい実には、
イモムシでも入ってそうな見事な穴をあけます。

 

1つの実に、何匹ものナメクジが寄ってきて食べてしまうと、
一晩でトマトの実の半分ほどがなくなってしまうこともあります。

 

イモムシの食害痕とナメクジの食害痕を見分けるのは難しいですが、
ナメクジの場合は、ナメクジが移動した痕が近くに残っていることがあります。
ナメクジが移動した部分には、ナメクジの粘液が残って乾き、てかてかと光ります。

 

 

■ナメクジの駆除方法

 

ナメクジは昼間に姿を見せないため、駆除がなかなか難しいことがあります。
また、薬剤を使用しても一気に駆除することができないため、
しばらくは被害が続くことも多いです。

 

けれど駆除を続けているうちに、
必ず数が減ってくるので、諦めずに対処していきましょう。

 

・捕殺
まずは物理的な数を減らすために一番簡単な捕殺をしましょう。
昼間は姿を見せませんが、ポイントを絞って探すと見つけやすくなります。

 

落ち葉や石の下、鉢の裏側などを見てみましょう。
いないだろうと思っている場所にも、意外とナメクジはいるものです。

 

もし見つけたら、割り箸などをつまんで、
ペットボトルなどの口の狭い逃げ出しにくい容器に入れていきます。

 

ペットボトルの中に塩や砂糖、焼酎などを入れておくと、
浸透圧によってナメクジの中の水分が抜けて動けなくなります。

 

塩を入れなくても、捕まえた後に逃げ出さないようにペットボトルのフタを閉め、
日向に置いておくと干からびます。

 

・ビール
ナメクジはビールのにおいが好きらしく、
置いておくとビールのにおいにつられて寄ってきます。

 

ビールを1缶全部使うのはもったいないので、
浅い皿や牛乳パックを高さなどに2cm~3cmくらいに切ったものに、
ビール1~2㎝ほど入れて、戸外に置いておきます。

 

一晩でけっこう集まってきます。
ビールはにおいにつられてナメクジが寄ってきて、
ビールを舐めて寄って溺れるという仕組みです。

 

たまにビールを舐めるだけ舐めて逃げてしまうものもいるので、
ビールにナメクジ用の駆除剤を溶かしこんでおくのも効果的です。

 

また、ビールは新しいものでなく、前日の飲み残しでも問題ありません。
炭酸が抜けていても、においがすればナメクジは寄ってきますので、
残ったビールを利用するのがお勧めです。

 

・コーヒー
ビールとは反対に、ナメクジはコーヒーのにおいを嫌います。
トマトの株元にコーヒーをいれた後のカスをまいておくと、ナメクジ避けになります。
簡単ですが効果はあるようです。
ただし、ナメクジの数や大きさによっては、コーヒーを乗り越えてしまうこともあります。

 

 

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ナメトール

 

 

・置き型の駆除剤
市販されているナメクジを捕獲するタイプの駆除剤です。
容器の中にナメクジが好むにおいを出す薬剤が入れてあり、
それを目当てにナメクジが寄ってきます。

 

容器の中に入った後は出られない構造になっているので、
入ったものが逃げ出す心配がありません。
容器はそのままゴミとして出せるので、処分にも困りません。

 

・その他の駆除剤
粒状や液状、粉状の駆除剤を、直接株元に散布する方法です。

 

薬剤の中には、ハイポネックスから販売されているナメトールのように、
雨や湿気に強く、犬や猫などペットにも害がなく、
またナメクジが残した分は微生物により分解されるという素晴らしいものもあります。
*ナメクジ駆除剤の中には、中毒症状を起こすものがあるので、説明書きをよく読んでください。

 

薬剤を使うのは気が引けるという場合でも、
ナメクジの被害が大きすぎてトマトの収穫ができないというのであれば、
こういった駆除剤を試してみるのも1つの手です。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 病害虫

ミニトマトの病気

目安時間:約 7分

 

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ミニトマトは、大玉トマトや中玉トマトに比べると育てやすく、
トマトの中でも初心者向きといわれています

 

 

育てやすいミニトマトですが、育て方を間違えていたり、
栽培環境が悪ければ、病気にかかります。

 

ここではミニトマトがかかりやすい病気をご紹介します。

 

また、ご紹介した病気以外はかからないというわけではありません。
ミニトマトがかかる可能性のある病気は、
大玉トマトや中玉トマトと共通と考えておきましょう。
*あわせてこちらをご覧ください。
>>トマトの病気

 

 

■ミニトマトの病気

 

・うどんこ病
葉の表面に、うどん粉をふったような白いカビが発生する病気です。
うどんこ病は、色々な植物がかかる可能性のある病気ですが、
ミニトマトがかかる時には、2種類の症状が出ます。

 

1つ目は、うどん粉をふったような白いものが葉の表面に発生するパターンです。
ひどくなれば、葉の表面だけでなく、葉柄やヘタなどにも白いものができます。

 

最初は白いカビが点々と葉に出ますが、
徐々にこれが大きくなっていき、葉全体に広がります。
白いカビができた部分の組織は黄色く変色し、だんだんと弱っていきます。

 

2つ目は、白いカビはほとんど発生しません。
かわりに、葉の表面が黄色く変色したり、葉の裏面が薄い赤褐色に変色します。

 

これは菌が葉の表面で菌核を作らず、葉の内部で繁殖して蔓延するためです。
この場合は、葉の表面に1つ目のようなカビはほとんど発生することはありません。

 

症状に2つのパターンがあるのは、うどんこ病の菌が2種類あるためです。
いずれも乾燥して風通しの悪い環境になると発生しやすいので、
乾燥し過ぎないよう気をつける必要があります。

 

ミニトマトは少し乾燥気味に育てますが、過乾燥は良くありません。
水を与える時、葉の裏に葉水を与えるなどして、乾燥しすぎるのを予防します。

 

また、株間が狭かったり、株が大きくなって葉が多くなると、
風通しが悪くなってうどんこ病が発生しやすくなります。

 

株間は十分にとっておき、葉が多くなって風通しが悪いと感じたら、
不要な葉を摘んでしまうようにします。

 

 

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うどんこ病にかかったトマトの葉

 

 

・黄化葉巻病
この病気は、1998年に見つかった新しい病気なので、
もしかすると聞いたことがない方も多いかもしれません。

 

症状としては、葉の葉脈以外の部分が、
色抜けしたように黄色く変色し、葉の縁が内外に巻きます。

 

おもに生長点付近の株の上部にある葉から症状が出ます。
症状が出た部分よりも上は、葉が縮れたようになり、
節間も極端に狭くなって、全体的に縮こまったようになっていきます。

 

その後は生育が悪くなり、花や実がついてもすぐに落ちてしまいます。

 

この病気はウィルス性の病気で、虫の媒介によって感染します。
媒介する虫は、タバココナジラミという害虫です。

 

黄化葉巻病の感染を予防するためには、
このタバココナジラミを株に寄せないようにすることが一番です。

 

タバココナジラミは、黄色い色に寄っていく性質があるため、
黄色い色をしたテープを近くに設置しておき、
そこに寄せ付けることでミニトマトに近寄らせないようにする方法があります。

 

・青枯病
青枯病は、梅雨明けくらいから起こりやすくなる病気です。
高温になると症状がでやすくなります。

 

晴れた日の日中、葉が萎れたようになるものの、夜には元に戻ります。
翌日、また日中に葉が萎れて夜に戻るを数日繰り返します。

 

その後は、ミニトマトの株は、長く生きることはなく、
葉が萎れた状態から戻らなくなって枯れてしまいます。

 

症状が出てから枯れるまでの進行が早く、
まだ株が青いうちに枯れてしまうため、この名前がついています。

 

青枯病がミニトマトに感染するのは、わき芽をかいた後や、
収穫、葉かきした後などにできた傷口からです。

 

感染した株を触った手や、処分した時に使ったハサミなどを、
消毒せずにそのまま健全な株に使うと、そこから菌が入り込んで感染します。

 

道具を使う時、特にハサミなど傷をつける道具を使う時は、
あらかじめ消毒してから使用した方が安全です。
*ライターで軽くあぶったり、アルコール(消毒用エタノール)で消毒します。

 

青枯病は、感染すると治療できずに枯れてしまう厄介な病気です。
できる限り感染を防ぐためにも、できる限りのことをしておきましょう。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 病害虫

トマト コナジラミ

目安時間:約 10分

 

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調子の悪いトマトは、葉の裏などを点検します

 

 

[トマト コナジラミ]

 

 

トマトを寄主植物とするコナジラミは、
カメムシ目(半翅目Hemiptera)コナジラミ科 (Aleyrodidae)に属する、

 

オンシツコナジラミ(学名:Trialeurodes vaporariorum)
タバココナジラミ(学名:Bemisia tabaci)
シルバーリーフコナジラミ(学名:Bemisia argentifolii )
の3種を総称した呼び名です。

 

オンシツコナジラミの名前から推察できるかと思いますが、
コナジラミはトマトのハウス栽培で重要病害虫として扱われています。

 

また、コナジラミ科に属する節足動物は、
植物防疫法の規定に基づき、
農林水産大臣が指定する有害動物の指定を受けています。

 

以下、
オンシツコナジラミ、タバココナジラミ、シルバーリーフコナジラミ
の3種を指し示すとき、
「オンシツコナジラミとタバココナジラミとシルバーリーフコナジラミ」と表記せず、
「この3種」と表記します。

 

 

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コナジラミの被害にあうトマト

 

 

■コナジラミ 被害

 

この3種からトマトが受ける被害は、一次被害と二次被害があります。
一次被害は、吸汁による成長阻害です。

 

二次被害は、2つあります。
二次被害の一つめは、吸汁されることで、
黄化葉巻ウイルスなどウイルス病の伝播をひきおこすことがあります。

 

二次被害の二つめは、
コナジラミの出す排泄物(甘露)にすす病がでることがあります。

 

トマトがすす病になる条件ですが、
まず、かび(糸状菌)の一種のすす病菌が圃場にあり、
コナジラミの排泄物があることです。

 

次に、すす病菌の活動が活発になる温度などの条件がそろうと、
すす病が発生します。

 

すす病にかかった葉は黒っぽくなり、光合成ができなくなります。
またすす病にかかったトマトの実も黒っぽくなり、商品価値が下がります。

 

一度すす病が発生すると、
すす病の発生条件が維持される限り、発生し続けます。

 

 

■コナジラミ 生態

 

●コナジラミ 寄主作物
この3種は寄主範囲がかなり広い害虫です。

 

アブラナ科:ダイコン、キャベツ、
ナス科: ジャガイモ、トマト、ナス、ピーマン、
ウリ科:キュウリ、メロン、スイカ、カボチャ、
トウダイグサ科:ポインセチア
マメ科:インゲン、
バラ科:イチゴ、バラ、
ヒユ科:ホウレンソウ、
キク科:キク、ガーベラ
アオイ科:ハイビスカス

 

この他にも多くの雑草に寄生します。

 

●コナジラミ 生態
成虫はトマトの若葉に寄生します。
交尾した雌成虫は葉の裏に産卵します。

 

孵化した1齢幼虫は歩行移動ができます。
適当な摂食場所まで移動すると、
蛹まで固着生活に入り、羽化して成虫になります。

 

成虫が生長点付近に群がっているとき、
たいていその下の葉には卵や幼虫・蛹といった、
各ステージでの寄生がみられます。

 

活動適温は25~30℃です。
気温が24℃下で、卵の期間が7日、

 

幼虫から蛹の固着生活期間が2週間で、成虫になります。
寄主作物により発育期間は変動します。

 

成虫の平均寿命は35日前後です。
雌1頭当たり、100~250 個ほど産卵します。
発生は活動適温からもわかるように、秋季に多くみられます。

 

野外では年3回前後、施設内では年10回以上、発生すると考えられます。
本種は休眠しません。

 

氷点下では致死しますが、
5℃程度の気温があると20日以上生存できる研究報告があり、

 

暖かい地方では、冬場でも露地でキク科雑草などに寄生して、
越冬していると思われます。

 

●コナジラミ バイオタイプ
タバココナジラミバイオタイプBや
タバココナジラミバイオタイプQという名前を、
聞いたことがありますか?

 

バイオタイプとは、
「見た目だけではお互いに区別できないけれども、
寄主植物や生理的、生態的な性質が異なるもの」
を示す言葉です。

 

タバココナジラミバイオタイプQと B は、
黄化葉巻ウィルスを媒介します。

 

しかし在来の煙草コナジラミ(バイオタイプ不明)は、
黄化葉巻ウィルスを媒介しません。

 

また、バイオタイプQは多くの殺虫剤抵抗性が発達しています。
なお、バイオタイプBはシルバーリーフコナジラミのことです。

 

 

kumo

コナジラミの天敵の蜘蛛

 

 

kamakiri

コナジラミの天敵のカマキリ、大切にしましょう!

 

 

■コナジラミ 対策

 

●定植前の対策
・圃場近くの雑草は、
発生源になる場合があるので、こまめに除草します。

 

・トマト育苗中に寄生されないよう、
育苗床を寒冷紗などで覆い、成虫の侵入を防ぎます。

 

・寄生されたトマト苗の持込み防止のため、
定植前に葉の裏をチェックし、
寄生された苗は絶対に圃場へ持込まないようにします。

 

●定植後の対策
・幼虫寄生の多いトマト下葉を除去して、コナジラミ類の密度を下げます。
・密度が高くなってからでは防除効果がでないことが多いので、
低密度のうちに防除を行います。

 

●コナジラミ対策 成虫編
・コナジラミの成虫は黄色が大好きなので、
黄色の粘着テープで駆除します。

 

・コナジラミの成虫は飛来するので、
目の細かい防虫ネット(0.4mm以下)で株全体を覆い産卵を防止します。

 

●コナジラミ対策 天敵
オンシツツヤコバチ、チチュウカイツヤコバチ、サバクツヤコバチ
の3種のツヤコバチは、膜翅(まくし)目ツヤコバチ科Aphelinidae、
に属す昆虫です。

 

体長は大きくても1.5mmの小形の寄生バチです。
多種の昆虫に寄生する天敵です。
これら3種のコナジラミの天敵を生物農薬として販売していますが、
在来種ではないので、施設栽培での利用に限られます。

 

では在来種のコナジラミの天敵は?
・リュウキュウツヤテントウ(学名:Serangiumryukyuense)
沖縄の在来種で本土にはいません。

 

・ヨコスジツヤコバチ(学名:Encarsiasophia)
コナジラミ対策で出てくる天敵名ですが、
どこに分布しているか、不明です。

 

・ツヤコバチの仲間3種
(学名:Encarsiajaponica,Encarsiasp.,Eretmocerussp.)
3種ともに和名と分布地域も不明です。

 

・昆虫寄生菌の仲間 (学名:Paecilomyces fumosoroseus)
和名と分布地域も不明です。

 

・タバコカスミカメ(学名:Nesidiocoris tenuis)
カスミカメムシ科の雑食性の昆虫で、トマトを食害することも。
世界各地に分布しています。

 

蜘蛛カマキリ
成虫の天敵です。

*コナジラミの画像はこちらから

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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