トマト 芽かき 失敗したら？
トマト栽培では、わき芽かきはとても大切な作業です。
わき芽をそのまま伸ばしておくと、養分が分散して主枝や実に栄養がいかなくなり、
収量が落ちる原因になることがあります。
トマト栽培の基本の作業として欠かせないわき芽かきですが、
時には失敗することもあります。
トマトのわき芽かきでは、どのような失敗が起こりやすいのでしょうか。
[トマト 芽かき 失敗したら？]
■トマト 芽かきの失敗
わき芽かきは、慣れた人にとっては簡単な作業ですが、
初心者は失敗することも少なくありません。
トマトのわき芽かきで失敗しやすいポイントや、改善方法をまとめました。
・育ちすぎてしまった
わき芽かきで最も多い失敗は、わき芽が大きくなるまで放っておいた、というものです。
わき芽かきの基本は、わき芽が5ｃｍほどの大きさになるまでに、摘むことです。
けれど、夏になって生長スピードが上がってくると、
わき芽の発生も非常に多くなるため、
こまめに見回りをしていても、見逃してしまうことも多いです。
そんな時は、慌てずにわき芽かきに適した天気を待って、わき芽をかきましょう。
手で摘み取るのが難しい場合は、清潔なハサミを使って切り取ります。
大きく育ったわき芽を切った後は、挿し木にしてみるのも面白いです。
・うまく取り除けなかった
わき芽かきは、手でも簡単にキレイに行えますが、
慣れていないうちや、少しわき芽が大きく育ちすぎている時、
反対にわき芽が小さすぎる時に、手でうまく取り除けない場合があります。
そんな時も、慌てる必要はありません。
わき芽がキレイにとれず、筋が残った場合は、
その部分だけを手かハサミでキレイに取り除きます。
わき芽が小さすぎると、わき芽の部分まで指がうまく入らず、
周りの枝や葉をひっかいたりすることがあります。
わき芽は小さいうちに摘み取るのが基本ですが、
手でつまみにくいほど小さいものは、少し待ってから摘むとと良いでしょう。
・主枝を折ってしまった
わき芽かきをしている時、誤って主枝を折ってしまうことがあります。
そんな時は、テープなどで補強し、支柱に誘引して主枝が折れないように結んでおきます。
>>トマト 茎が折れたら？
トマトはとても丈夫な野菜なので、これだけでも養水分が流れる部分がつながり、
その後も生長を続けることが多いのです。
もうどうしようもない状態になっている場合は、主枝を諦め、
わき芽を育てて第二の主枝として育てます。
トマトは果房の下から出るわき芽が、勢いがあって強くなると言われています。
わき芽は摘んでもまた発生することが多いので、勢いのあるわき芽を選んで、
次の主枝として仕立てましょう。
わき芽を水に挿して7～10日後には、発根します
用土に挿すだけでも、よく発根します
・主枝や葉を切ってしまった
わき芽を切るつもりが、うっかり主枝や必要な葉を切ってしまうことがあります。
特に、主枝と変わらない太さまで育ったわき芽を切る時に、
見誤って主枝を切ることが多いです。
この場合は、折れた時と同じように、切り口を合わせてテープで補強することで、
また生育を続けられる可能性があります。
テープで補強した主枝が、何日経っても回復せず、
生長点が枯れたままになっている場合は、諦めてわき芽を主枝として育ています。
わき芽を主枝とするためには、
切る予定だったわき芽を切らず、予備として残しておくのが良いでしょう。
主枝の回復が確認できたら、不要なわき芽は切り取るようにします。
・草勢が落ちた
大きく育ったわき芽をたくさん切ると、なぜか草勢が急激に落ちることがあります。
これは、トマトの中でのホルモンの働きによるものです。
わき芽を大きくすることは、株を大きく生長させることにつながるため、
トマトの中では生長ホルモンがたくさん出ています。
ところが、わき芽をいきなりたくさん切ってしまうと、
生長ホルモンがストップするため、株の生長が悪くなります。
少し草勢が弱い株は、わき芽を意図的に残しておくことによって、
草勢が回復するのは、こういったトマトの性質を利用した管理法です。
花房がつくほど大きく育ったわき芽が何本もある場合は、下方から順に少しずつ
取り除くようにすると、草勢が落ちる可能性が減ります。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方
