植え付け前 水やり

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植え付け前の水やりは?

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トマト栽培の地植えの基本では、苗の植え付け後にたっぷり水やりをする、
と書かれていることが多いです

 

 

けれど、中には少し変わったコツを提唱していることもあります。
それが、若梅健司さんの「植え付け前の水やり」です。

 

地植えでは、土の消毒から苗の定植まで、どのような流れて行うのでしょうか。

 

 

[植え付け前の水やりは?]

 

 

■植え付け前に水やりをするメリット

 

トマトの育て方の基本としては、苗を植え付けた後に水やりを行います。
けれど、中には植え付けをする前に、
植え穴や苗のポットの土に水やりをする方法もあります。

 

今回ご紹介する方法は、地植えの場合
苗を植え付ける寸前に水やりをするのではなく、
もっと前の段階で水やりをする方法です。

 

植え付けをするもっと前、
畝もまだたてていない状態の時に水やりをすることで、
地下にたっぷりの水分を溜めておこうという方法です。

 

地表が乾燥していても、地中深くに水分が保たれていることにより、
トマトの根は水を求めて深くまで伸びていきます。

 

トマトの根が深くまで伸びれば、
その分地表の乾燥や温度に影響されにくくなり、
強くてスタミナのある株に育ちます。

 

畝たて前にあらかじめ地下に水を溜めておき、
苗を植え付けた後は1ヶ月ほど水を切った状態で育てるので、
しっかりと水を溜めておきましょう。

 

 

トマトの根は、水を求めて深くまで伸びる性質を持ちます

 

 

■消毒後にたっぷり水やり

 

トマト栽培を開始する前に、土を消毒しておきます。
家庭菜園では、あまり消毒を行わないこともありますが、
何年も菜園を続けているのであれば、消毒しておくのが良いです。

 

消毒は薬剤を使った方法もありますが、熱消毒が手軽で安心です。

 

日当たりの良い場所の土を掘り返し、透明マルチをかぶせて日光によく当てます。
この熱消毒が終わった後が、水やりのタイミングです。

 

・耕うん、畝たて前に水やりをする理由
同じように水やりをするなら、畝をたてた後でも良いように感じます。
けれど、今回のこの方法は、かなり多くの水を与えます。

 

畝をたてた後に大量の水を与えると、どうしても土が締まっていくので、
苗を植え付けた時にトマトの根の活着が遅れます。

 

耕うん後も、けっきょく土が締まってしまうため、避けるようにします。
消毒をした後の水やりであれば、土作りをする前に水分を入れることができるので、
土が締まってもその後に耕して畝をたてることになるため、問題はありません。

 

 

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・水やりは灌水チューブがお勧め
消毒後に水やりをする時は、灌水チューブが便利です。
たっぷりの水を土に染み込ませるためには、一気に水を与えるよりも、
少量を長時間に渡って与える方が効率的です。
ちょうどしとしとと雨が降り続いた後のような状態になるのがベストです。

 

この状態を作るのに便利なのが、灌水チューブです。
チューブにも色々な種類がありますが、穴から水が細く放出され、
少し高い位置から降り注ぐような状態が作れるものがお勧めです。

 

 

地中深くに水分が保たれ、トマトの根は水を求めて深くまで伸びていきます。

 

 

地下部分にたっぷり水をたたえています

 

 

■水やり後に耕うんと畝たて

 

水をたっぷりと染み込ませた後は、土作りに取り掛かります。
ただし、水を含ませた直後は、地表近くの土も湿っています。

 

この状態の時に耕したりすると、湿った土を練ることになるため、
水はけが悪くなる原因になりかねません。

 

たっぷりと水やりをした後は、
数日間置いて土の表面が乾いてから、土作りを開始します。
地表が乾燥するまでの日数は、土の状態によって変わります。

 

水はけの良い土なら、1日~3日で乾きますが、
水はけが悪い場所では、1週間近くかかることもあります。

 

この時点で、水がなかなか抜けない、地表が乾かないという状態が続く場合は、
水はけが悪いと判断できるので、
水はけを改良する必要があるかどうかも判断できます。

 

地表が乾いたら、土を耕し、元肥や堆肥を加えて混ぜ、畝をたてましょう。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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