排水性を高めるには 畑とプランター

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排水性を高めるには?|畑とプランター

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畑やプランターで植物を育てている時、
水はけが悪いなと感じたことはありませんか?

近頃、集中豪雨や長雨に見舞われるので、排水性はとても大切です。

 

 

植物は根を生育するために、水はけの良い土を好む性質があるものが多いです。
中には、サトイモなどのように、水もちの良さをを好むものもありますが、
夏野菜に代表されるトマトやキュウリ、スイカなどは、水はけの良い土を好みます。

 

特にトマトは、もともと雨の少ない地域で育っていたこともあり、
水もちの良する土で育てると、根腐れを起こすことがあるほどです。

畑やプランターの土の排水性を高める方法をご紹介します。

 

 

[排水性を高めるには?|畑とプランター]

 

 

■畑の排水性を高める

 

トマトなど、水はけの良い土を好む植物を畑で育てる時、
やはり気になるのは水はけです。

 

その畑のもともとの土質によっては、トマト栽培に適していない場合があります。
畑の土の排水性を高めるためにできることを、ご紹介します。

 

・土の質を改善する
排水性が悪いのであれば、やはり土質を改善すると植物は健康に育ちます。
ただ、土質自体はすぐに変わるものではなく、
本来は何年もの時をかけて、少しずつ改善させていきます。

 

ただ、今すぐに植物を育てたい! という場合は、
短時間でなんとかできる方法もあります。

 

ただし、短時間で仕上げた排水性の良い土は、
あまり長い期間排水性を保つことができないことが多いです。

 

短期間で改善できることをしつつ、
長時間かけて改善する方法も併せて実践するのがお勧めです。

 

 

排水性の良い土は、おいしいトマトを育てます

 

 

◎時間をかけて改善する場合
土の排水性を良くするには、土自体の水もちを無くすか、
水抜けが良い状態を作る必要があります。

 

水もちのない土といえば、砂が代表的です。
ただ、100%砂で育ててしまうと、水はけが良すぎるどころか、
水もちがほぼない状態となるため、植物の栽培にはあまり適しません。

 

スイカなど、もともと砂漠で育った植物であれば、育てられる場合もありますが、
これは特別なものに限られます。

 

次に水抜けが良い状態の土というのは、団粒構造がしっかりしている土です。
団粒構造は、簡単にいうと小さな粒である土などが集まって塊になったものです。
*土の粒子がかたまりを作っている構造。保水性、排水性、通気性もよく、
植物の生育に最適です。

 

塊がたくさん隣り合っていると、隙間ができます。
この隙間から、水分が抜けていくというものです。

 

団粒構造を形成しているものは、水を保つ力を持っているため、
水はけが良くなる上に、水もちも良くなります。

 

団粒構造は一朝一夕では作れません。
時間をかけて、堆肥や赤玉土、腐葉土などの、
有機質のものをたっぷりとすきこんで作ります。

 

有機質なものを加える時は、できるだけ堆肥化させ完熟発酵させておきます。
発酵済みのものであれば分解も早く、悪臭などを出すことも減ります。

 

◎短時間で改善する場合
どうしても今すぐ排水性を改善したい! いう場合は、
奥の手として、土ごと入れ替える方法があります。

 

畑の範囲すべての土を入れ替えるのは難しくても、
植物を育てる部分の土のみを入れ替えるのであれば、さほど難しくはありません。

 

入れ替えるのは、すでに団粒構造が形成された畑の土がベストですが、
都合よくそういった土がない場合は、市販の培養土がお勧めです。

 

市販の培養土であれば、水はけも水もちも良い状態に整えられているので、
楽に入れ替えができます。

 

ただ、あまり浅く狭い範囲での入れ替えだと、
そのエリア分しか土の入れ替えができていないため、
排水性があまり改善されない場合があります。

 

例えばトマトであれば、直径・深さともに30cm~50cmほどの穴をあけ、
そこに水はけの良い土を入れて穴を埋め、定植します。

 

 

・畝を高くする
土を入れ替える、改良する以外にも、排水性を高くする方法があります。
それが、畝を高くする方法です。

 

畑でトマトなどの野菜を育てる時は、たいてい畝を立てます。
この畝の高さを高くすることで、同じ土でも排水性が高くなります。

 

いつもなら15cmほどの高さの畝を立てるところを、
20cm以上の畝を立てて植え付けるだけでも、水はけが良くなります。
土を改良していても、排水性が気になる時にも使える方法です。

 

・水抜きの溝を作る
いくら畝を作っていても、畝の周りの土に水が溜まるようでは、
常に湿気た状態になりやすいです。

 

植物を育てるエリア全体に水が溜まらないようにするために、
水抜きのための溝を作りましょう。

 

畑の周囲に溝を掘り、排水できる場所までの水の通り道を作るだけでも、
畑全体の水はけが良くなります。

 

 

 

 

 

水はけを良くする資材たち C)ガーデニングどっとコム

 

 

■プランターの排水性を高める

 

プランターを使ってトマトなどの野菜を育てる時も、排水性は大切です。
市販の培養土を使っているのに、排水性が悪いと感じることはありませんか?

そんな時は、排水が悪い状態になっていないかをチェックしてみましょう。

 

・水抜け穴の確認
プランターの底には、余分な水が抜けるための穴があいています。
この穴はプランターの種類によって、網目状だったり丸い穴だったりします。

 

いずれの穴であっても、きちんと水が抜けるようになっていることが大切です。
プラスチック製のプランターの場合、もし穴が少ない、
あるいは小さすぎると感じた場合は、自分で加工してみるのも方法の1つです。

 

 

鉢底石、軽くて土に戻せるものもありますので、使ってみてください

 

 

・鉢底石を入れる
トマトなど、大きく育つ野菜を育てる時、根が育つ場所を広くとろうとして、
鉢底石を入れない人がいますが、これは水はけが悪くなるのでやめておきましょう。

 

鉢底石をプランターの底が隠れるくらい入れることで、
水を与えた時に分な水がプランターの底に万が一溜まってしまっても、
鉢底石の高さまでであれば、土に水が触れるのを予防することができます。

 

できるだけトマトの根が伸びるスペースが確保することは大切ですが、
鉢底石は必ず入れるようにしましょう。
鉢底石を入れる分、深いプランターを選んでおくのがお勧めです。

 

・土を改良する
市販の培養土であっても、実は水はけが少し悪い場合があります。

その場合は、赤玉土やパーライトを適宜混ぜてみましょう。
あまりたくさん加えてしまうと、
水はけが良くなりすぎるので、量は加減しましょう。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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