トマト 脇芽 利用法

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トマト 脇芽の利用法

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脇芽には、いろいろな使い道があるので活用してください!

 

 

トマトを育てていると、葉の付け根から脇芽と呼ばれるものが伸びてきます。
通常はこの脇芽を摘んで処分しますが、少し大きく伸びた脇芽は、
摘んだ後も青々としていて、少しもったいない感じがます。

 

トマトの脇芽を摘んだ後、何かに利用できる方法はないのでしょうか。

 

 

[トマト 脇芽の利用法]

 

 

■トマトの脇芽の利用法は?

トマトの脇芽を摘む時、脇芽のサイズがあまりにも小さければ、
そのまま処分するほかありません。
>>わき芽かき コツと応用

 

けれど、脇芽が少し育ってきているのであれば、
ただ摘んで処分するだけでなく、利用することもできます。

 

もし脇芽がもったいないなと感じたら、利用法を試してみてください。

 

 

脇芽をとった品種の株元に挿しています

 

 

・予備の苗を作る
大きめの脇芽を摘んだ後、挿し木をして苗を作ることができます。

 

トマトは基本的にはとても丈夫な植物ですが、
絶対にうまく育つというわけではありません。

シーズンの初めのまだ猛暑になる前のほうがよく活着します。

 

病害虫が原因で調子を崩したり、栽培している場所の環境があっていなかったり、
台風の季節になれば、強風によって折れることもあります。

 

そんな時のために、予備の苗として挿し木を作っておくと、とても安心です。

 

また、1株だけ育てていたけれど、スペースに余裕ができたのでもう数株育てたい、
でももう苗が売っていないという時も、挿し木によって作った苗を使えば、
もう数株育てることができます。

 

種から育てるよりも生長が早いですし、うまくいけば親株と同等の収量も期待できます。

 

 

2本仕立て、去年成功したので、再トライ

 

 

・複数仕立てにする
一般的には、トマトの脇芽は発生したらこまめに摘み取りますが、
脇芽をそのまま主枝として育てることもできます。

 

トマトの基本の育て方では、1本仕立てが多いです。
1本仕立ては、最初から縦に伸びている1本の軸を主枝として、
そのまま縦に誘引しながら育てる方法です。

 

けれど、トマトは主枝を複数にして育てることも可能です。
第一花房直下の強い脇芽を利用し、そのまま摘まずに大きく育てます。

 

そうすると、最初の主枝と同じように、
第二、第三の主枝にも花芽がつき、実が育つようになります。

 

 


>>トマトの2本仕立て

 

 

>>トマトの3本仕立て

 

 

第二、第三の主枝も、最初の主枝と同じように支柱を準備して誘引していくと、
縦に伸びていきます。

 

複数の支柱を準備しなければいけない点と、1本仕立てよりも1株で必要なスペースが
広くなる点があるので、1本仕立てよりも絶対に良いというわけではありません。

 

それでも、うまく育てれば1株で1本仕立てよりもたくさんの実を収穫できるので、
トマト栽培に慣れてきた方は、チャレンジしてみても良いでしょう。

 

主枝が増える分、水分や養分は1本仕立てよりも多めにします。
また、主枝と主枝その間に陰ができやすくなるので、日照不足にならないよう、摘葉や
誘引によって、株の中心まで光を入れる工夫が必要になります。

 

 

 

 

・別の栽培法で育てる
親株から摘んだ脇芽を、挿し木して予備の苗として作った後、
親株とは違った栽培法で育てることができます。

 

脇芽から育てた苗であっても、親株とまったく同じ栽培法でなければ育たない、
ということはありません。
切り離された脇芽は、挿し木して発根し、新芽をまた伸ばし始めたら、
親株とはまた別の株として、育てることができます。

 

土栽培ができるのはもちろんですが、水耕栽培にも利用できます。
夏の暑い時期に脇芽の挿し木苗が完成した場合、室内で水耕栽培を開始すれば、
酷暑に当たらず、戸外よりもやや涼しい環境で管理ができます。

 

また、秋になって気温が低下してきても、戸外よりは暖かい室内で管理できるので、
戸外で育てるよりも、長く栽培ができます。

 

同じ土栽培で育てる場合でも、親株とは別の栽培法で育ててみるのも良いでしょう。
例えば、親株は基本に忠実に育てていたけれど、脇芽から育てた苗は、
より甘くするために水分をかなり制限して厳しく育ててみたりと、
色々なことに挑戦できます。

 

購入した苗で実験するのはもったいないと感じても、
脇芽から育てた苗であれば、惜しみなく新しい栽培法にチャレンジできます。

 

ただし、挿し木にして育苗する期間が必要となるため、購入した苗を使って
実験するよりも、遅い時期から栽培を開始することになります。
時期がずれれば、その分結果が違ってくる可能性があるので、その点は注意が必要です。

 

・樹勢の強弱を補うのに使う
農家のかたのはなしですが、トマト苗が暴れているとき、
草勢を落ち着かせるために脇芽をとります。

しかし、第1花房の直下の脇芽は、そのままにしておきます。
ほかの脇芽をかいても、暴れるようなら第1花房の直下の脇芽をとると安定します。

 

こちらについては、実験して成功していますので、活用してみてください。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき


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