トマト 元気のない苗 復活

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トマト 元気のない苗を復活するには?

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寒さにあたって紫色になった茎葉

 

 

トマトを育てていて、なぜか元気のない苗を見ると、とても心配になります。
トマト苗の元気がない時、復活するにはどうすれば良いのでしょうか。

 

 

[トマト 元気のない苗を復活するには?]

 

 

■元気がない原因は?

 

トマトの苗が元気のない状態になるのには、必ず原因があります。
復活させるために何か手をうつ前に、必ず原因を突き止めましょう。

 

行き当たった原因によっては、対処法が異なります。
間違った対処法によって、さらに状態が悪くなることがあるので、
慌てず、冷静に判断しましょう。

 

 

植え付け時は萎れやすいですが、水やりをすれば元気になります

 

 

・水切れ
トマトは乾燥に強いですが、あまりにも乾燥していると、
水切れを起こして萎れ、元気がなくなります。

 

無理な水制限をしていたり、気まぐれに水やりをしていると、
水切れを起こしやすくなるので、気をつけてください。

 

・一時的な萎れ
雨や曇りの日が続いたり、涼しい日が続いた後、急に晴れて気温が高くなると、
トマト苗が、気温差についていけず、萎れたようになることがあります。

 

この場合は一時的なものなので、少し涼しい時間帯になれば、元に戻ります。
また、基本の管理を続けることで、症状はすぐに出なくなります。

 

・根傷み
過乾燥や過湿を繰り返したり、植え付け時に根を傷つけたり、
また害虫による食害を受けることで根を傷めると、地上部も元気がなくなります。

 

この他にも、肥料焼けによって根が傷んでいることもあります。
いずれの原因であっても、根を傷めて養水分をうまく吸えない状態なので、
ていねいな対処をしていきます。

 

 

通販購入の苗、配送途中での管理が良くなかったとのこと

 

 

・病害虫
病害虫の被害を受けることで、元気がなくなります。
害虫には、葉の裏などに寄生して汁を吸うアブラムシやハダニのようなタイプと、
葉や実を食害するタイプ、また根を食べるタイプもいます。

 

葉や実を食べるタイプは、一部を食害するので、
株全体を弱らせることはあまりありません。

 

吸汁タイプの害虫は、繁殖力が強いものが多く、
放っておくとあっという間に増えていきます。

 

そのため、吸汁量が増えて、葉が黄変したり枯れて落ちます。
また、根を食害する害虫が発生した場合も、根を食べられているため、
根傷みと同じように、地上部の元気がなくなります。

 

・折れた
株全体の元気がないのではなく、一部だけ元気がない場合は、
どこかで枝が折れている可能性があります。

 

元気のない部分の元をたどった時、どこかで茎が折れたり、潰れていたりすれば、
それが原因で養水分が供給がなくなり、元気がない状態になっています。

 

 

元肥を入れすぎて、元気のありすぎる苗

 

 

■トマト 元気のない苗を復活するには?

 

元気のないトマト苗を復活するには、原因ごとの対処が必要です。
対処法を間違えると、さらに調子を崩し、そのまま枯れることもあります。

 

また、適切な対処を行ったとしても、完全に復活できないこともあります。
復活できない場合には、脇芽から挿し木を作るなどして、
予備の株を作っておき、新たに育てるという方法もあります。

 

・水を与える
水切れを起こしているのであれば、水を与えるのが一番です。
ただし、真夏の日中は気温が高すぎるので、できれば朝か夕方に与えます。

 

日中の水切れが気になる場合は、葉水を与えると、萎れを軽減することができます。
すでに土が湿っているにも関わらず、地上部が萎れている場合には、
水切れ以外のことが原因です。

 

・遮光
急な晴れと気温上昇によって萎れている場合は、遮光すると回復が早まります。
放っておいても回復することもありますが、日差しの強さになれていないため、
弱い部分が傷みやすいので、遮光しておくのがお勧めです。

 

遮光といっても、完全に暗くするのではなく、
寒冷紗などを使って陰を作るだけで構いません。

 

また、地上部全体を覆うのが難しい場合は、
株元に陰を作るだけでも、温度が変わります。

 

・追肥をストップ
根が傷んでいる時は、追肥はストップします。
根傷みを起こしている時は、養水分をうまく吸うことができません。
そんな時に追肥をすると、かえって根を傷めます。

 

また、根傷みの原因もいくつかあります。
肥料過多なら水を大量の与えて余分な肥料を流し、土の肥料濃度を下げます。
過湿や過乾燥による根傷みなら、適切な水やりを行って様子を見ます。

 

植え付け時に根を傷つけた可能性がある場合は、追肥の時期がきても見送り、
やや乾燥気味に管理します。

 

調子が戻ってきたら、水やりや追肥を基本に戻し、与えるようにしましょう。
くれぐれも、根傷みを助長するようなことは避けます。

 

・病害虫の防除
病害虫による被害が出ているのが分かったら、適した薬剤を利用し、防除します。
ハダニやアブラムシも、軽度であれば被害がひどい葉のみを摘んだり、
粘着テープなどで捕殺することで対処できますが、
数がすでに増えているのであれば、薬剤の方が早く解決することもあります。

 

また、病気の中には、薬剤を使っても治療ができないものがあります。
その場合は、他の株に感染してしまわないよう、早めに抜いて処分します。

 

・折れた部分を補強
枝が折れて元気がなくなっている場合は、枝を補強しましょう。
折れた部分をまっすぐにして、ビニールテープなどを使って補強します。

 

テープを巻いても折れそうになる場合は、
支柱と紐を使って支え、曲がらないようにします。

すでに組織が弱り切ってしまい、回復が見込めない場合は、
思い切って折れた部分から切り、脇芽を使って再生させます。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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