トマト苗 高温障害

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トマト苗 高温障害

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今年のフルティカ、一番果。草勢を抑えています

 

 

トマトは夏が旬なので、気温の高い環境でも問題なく育つと思われがちです。
けれど、夏に強いイメージのあるトマトも、高温障害を受けることがあります。

 

トマト苗が高温障害を受けると、どのような症状が出るのでしょうか。

 

 

[トマト苗 高温障害]

 

 

■トマトも高温には弱い

 

高温に強いイメージのトマトも、高温の環境の中では、やはり調子を崩します。
トマトの生育適温は20度~30度といわれています。

 

もう少し前後しても大丈夫ですが、40度以上の気温が続くと、生育が止まります。

 

真夏になって猛暑日が続くと、調子の良いトマトが急に元気がなくなったり、
草勢が弱まって着果率が悪化するのも、高温障害が出ている状態です。

 

また、花の質や花粉の質が落ちるため、奇形果の原因になることもあります。

 

低温は5度まで耐えることができますが、風が吹いたりすることによって、
容易に温度が下がるため、あっという間に枯れこんでくることもあります。

 

暑さに負けず、たわわに実をつけるほどトマトは丈夫ですが、
トマトにとって暑すぎる日が続いた場合は、
できるだけ適温に近づけるよう、涼しい環境を作ってあげるのも、
上手に育てるポイントの1つです。

 

 

6月下旬、通販から送られてきた苗、配送中の高温か温度差が原因のようです

 

 

■トマト苗 高温障害

 

トマト苗が高温に当たることによって起こるのが、高温障害です。
最も目立つ高温障害は、花飛びや着果不良です。

 

トマトの育苗中は、茎葉が健全に育つことも重要ですが、
すでにでき始めている花芽の形成も、とても大切です。

 

トマトは果菜類のため、花がつかなければ実もつきません。
また、花が咲いても、花が不完全なものでは、良い実をつけることができません。

 

トマトの育苗中、過度な高温に当たると、
花芽の形成がうまくいかず、着果不良を起こしやすくなります。

 

もっと悪ければ、その後の着果率を左右する1段目の花房の花付きが悪くなります。

 

トマトは1段目の着果ができなければ、生殖生長と栄養生長のバランスが悪くなり、
その後の花付きや実付きが悪くなる傾向にあります。

 

1段目にきちんと着果させるためにも、
育苗中や植え付け直後の高温には、要注意です。

 

 

いろいろ手を尽くしましたが、助けられず……

 

 

■高温障害を避けるために

 

トマトの苗を高温から守るためには、やはり温度管理が欠かせません。
特に、定植前の育苗期間中は、低温も高温も禁物です。

 

育苗している場所には、温度計をつけて、最低限の温度管理をしておきましょう。
トンネルや簡易温室などを使って育苗する場合は、温度計を基準に、
適度に換気を行います。

 

4月に入ると、夜から朝の気温が低く、日中の気温が高い日が出てきます。
寒さに当てるよりはと、密閉状態で管理していると、
晴れの日にはあっという間に温度が上昇していきます。

 

適度に換気することで、多湿を改善して病害虫や徒長を防ぐことにもつながります。

 

36度以上になると、花粉の機能が低下するといわれています。
育苗中も、定植後も、35度を超えない温度管理をすることで、
良い状態の花を咲かせることができます。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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トマト栽培Q&A

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