トマト 軟腐病

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トマト 軟腐病

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雨の日の収穫、わき芽かきは、できるだけ避けます

 

 

軟腐病(なんぷびょう)は、字の通り、茎が腐敗していく病気です。
この病気自体は、トマト特有の病気ではありません。

 

トマトを含む様々な植物が感染する病気で、その細菌は常に土中にいます
青枯病などと同じ細菌性の病気で、感染し発病すると治療が困難です。

 

 

[トマト 軟腐病]

 

 

■軟腐病の症状

 

軟腐病の症状は、わき芽や不要な葉を摘んだ部分や、
紐などを使って誘引している部分が変色することから始まります。

 

始めは黒から褐色の病斑ができ、徐々に横に広がって茎をぐるりと囲みます。
その後、今度は上下に広がります。

 

茎の内部では腐敗が始まり、柔らかくなって指で簡単につぶせるようになります。
指でつぶした時、白濁した液体が出るのも大きな特徴です。

 

病気が進むと、皮層部分を残して、茎の中は感染で腐敗して空洞になります。
空洞となった部分は、皮層が縦に裂け始めます。

 

茎に病状が出やすく、中が空洞化するため、症状が出始めてからしばらくすると、
萎凋(いちょう=なえてしぼむこと)の症状が出るようになります。

 

萎凋の症状が現れる病気に、青枯病萎ちょう病などがあります。

青枯病や萎ちょう病と軟腐病の違いは、
青枯病などであれば茎が褐変しても、中が腐敗することがないことです。
また、軟腐病は腐敗すると悪臭がすることでも区別できます。

 

トマトの実に症状が出ることもあり、
茎に症状が出るよりも、はっきりと腐っているのがわかります。

 

*トマト軟腐病の画像はこちら↓
http://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/info/dtl.php?ID=3272

 

 

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茎を支柱に結ぶ時も、八の字にゆったり結んで茎を傷つけないようにします

 

 

■軟腐病の原因

 

軟腐病は、根や茎の傷から細菌が入り込み 伝染します。
根は過湿による傷みや、支柱を挿したり中耕したりといった、
作業中にできた傷が、侵入口となります。

 

茎や葉も傷から細菌が入ることが多く、
特にわき芽摘みや不要な葉を切除した時の裂け目や切り口から侵入します。

 

また、誘引している部分の茎は、揺れて傷になり、細菌が侵入しやすいです。
トマトの実に症状が出る場合も、傷から細菌が入ったことによって出ます。

 

害虫や鳥などがつついた後、傷ついた実を放置しておいたところに、
雨が降ったりすると、感染が多くなります。
湿気のあるところで広がりやすく、雨によって飛散しやすいです。

 

高温多湿で起きやすくなるため、早いうちから気温が高くなり、
雨の多い年は、軟腐病の発生が多くなるので注意します。

 

 

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鳥に突かれた後も、感染口になります

 

 

■軟腐病の予防

 

感染後の治療が難しい軟腐病の場合、予防が最大の防除です。
湿気が高いと感染しやすくなるので、トマト栽培の土は水はけを良くします。

 

畝を少し高くするだけで、水はけが良くなるので、
排水性に不安がある場合は少し高くしておきます。

 

また、雨や水やりの時に起こる泥跳ねによって、
葉の裏や茎に泥が付着し、そこから細菌が入り込むことも多いのです。

 

植え付け後は、株元にワラなどを敷くと、泥跳ねを軽減することができます。
また、畝を立てる時に、ビニールマルチをかぶせておくと、
植え付けた段階から泥跳ねを減らせます。

 

茎の傷口から細菌が入り込むので、できるだけ傷つけないよう作業すべきですが、
わき芽かきや実の収穫では、どうしても傷を作ることになります。

 

だからといって、わき芽を摘まないでいと、生育に支障が出てしまいます。
軟腐病の細菌は、湿気によって広がりますが、乾燥にはとても弱いのです。

 

わき芽かき、収穫といった、傷を伴う作業は、晴れた日に行いましょう。
晴れた日に作業すると、傷口が乾燥して塞がりやすく細菌も増えにくいです。

 

また、連作でも、感染の可能性が高くなります。
特に、以前に軟腐病の被害のあった場所は、要注意です。

 

◎効果的薬剤
できれば、カッパーシン水和剤やコサイドモルドーなどの薬剤で、
定期的に消毒しておくと効果的な予防になります。

 

 

■軟腐病にかかったら

 

軟腐病にかかっている株は、治す手だてがありません。
細菌性の病気は、感染してから薬剤を使用しても顕著な効き目がないのです。

 

できる限り他の株に感染しないよう、
感染株は、早めに掘り起こして、畑の外に出して処分するようにします。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方


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