接木苗 自根苗 違い

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接木苗 自根苗の違い

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手前が接ぎ木苗フルティカ、奥が自根苗のボンリッシュ、

自根苗は草勢が強いですがコントロールしにくいかもしれません

 

 

トマトの苗売り場に行くと、接木苗と自根苗の両方並んでいます。
他のナス、キュウリ、スイカの苗も同様です。

 

家庭菜園初心者の方の中には、この2つの苗の違いがよく分からない、
ということもあるでしょう。

 

接木苗と自根苗には、どのような違いがあるのでしょうか。

 

 

[接木苗 自根苗の違い]

 

 

自根苗、ちょっと元気過ぎて心配です、花芽は1個だけ確認しました

 

 

■自根苗の特徴とメリットデメリット

 

自根苗は、種を播いた後に出てきた根や芽を接がず、そのまま育てた苗です。
地上部の茎や葉が、育てようとしている品種であるのはもちろん、
地下で育っている根の部分も、地上部と同じ品種のままです。

 

自根苗の特徴と、メリットデメリットをまとめました。

 

・自根苗の特徴
自根苗をよく見てみると、接木苗と違って根元に接いだ部分がありません。
地際からまっすぐ茎が伸び、そのまま生長していきます。

地上部と根の部分とで品種が違わないので、
品種の特性そのままに、素直な生長をしてくれるのが特徴です。

 

・自根苗のメリット
トマトはもともととても丈夫な植物です。
自根苗の場合、その丈夫さをまったく削ることなく育つため、
初期から生育が強く出ることがあります。

 

トマトの苗を植え付ける時期は、まだ日によって気温が下がることもあります。
夏野菜の中ではやや低温に強いトマトも、あまりに気温の上下が激しいと、
ストレスから生育不良になることがあります。

 

自根苗の場合、根張りの勢いが良いため、初期生育に遅れが出にくいです。

 

トマトに限らず、自根苗の株は、ついた実の味が良いと言われています。
これに関しては化学的な根拠はまだありませんが、
根張りが良い上、地上部と同じ根で育っているため、
養水分の吸い上げがスムーズに行われることで、良い実が育つのかもしれません。

 

また、接木苗のように別の台木を一緒に育苗しておく必要がなく、
接木のテクニックも必要ありません。

 

その分、販売されている苗の値段が安く、求めやすいのが魅力です。
たくさんの苗を購入して育てる場合、初期投資が少なく済みます。

 

・自根苗のデメリット
自根苗の最大のデメリットは、連作障害に弱い点です。
トマトやナス、ジャガイモなどのナス科植物は、
何年も同じ場所で育てていると、連作障害が出やすくなります。

 

広いエリアを使って、輪作ができるのであれば問題ありませんが、
狭い場所での家庭菜園では、輪作もとても難しくなります。

 

自根苗は、初期生育が良いものの、
トマトそのものの根を使って育っているため、連作障害が出やすくなります。

 

どうしても自根苗で育てたい場合は、薬剤や太陽光、冬の寒さなどを利用して、
土壌消毒を行い、さらに土壌改良も進めることで、
健康な土作りをしておくことがポイントとなります。

 

 

 

接ぎ木苗、このくらいの樹勢が育てやすそうです、花芽もあります

 

 

こんな感じで接いであります

 

 

■接木苗の特徴とメリットデメリット

 

接木苗は、病気に強い根を持つ植物を台木に使い、
その上においしい実をつける品種を接いだ苗です。

 

同じ品種の苗でも、自根苗と接木苗の両方が売られている場合があります。
接木苗の特徴と、メリットデメリットをチェックしておきましょう。

 

・接木苗の特徴
台木と穂木が別の株で接がれているため、苗の株元付近をよく見ると、
接いだ部分が残っているのが分かります。
場合によっては、接いだ部分を保護するカバーがついていることもあります。

 

自根苗と同様に、様々な品種のトマト苗が、接木苗として売られています。
ただ、値段が高価ということもあり、
自根苗に比べて取り扱われている品種や数が少ないこともあります。

 

・接木苗のメリット
接木苗の最大のメリットは、連作障害に強いことです。
自根苗では、連作をすることで病害虫などの障害が出やすくなりますが、
接木苗であれば軽減することができます。

 

これは、実をつける地上部と地下に広がる根が、
まったく違った株でできているからこそのメリットです。

 

トマトのままの根では、本来かかりやすくなる病害虫も、丈夫な根を持つ台木を
接ぐことで、被害が出にくくなるという仕組みです。

 

また、自根苗に比べると、初期生育が少し緩やかになる場合があります。
気温が上がって根が広がってくると、地上部の生長も勢いを増しますが、
気温が低いうちや根がまだ広がっていないうちは、
生長が緩慢に見えることもあります。

 

全ての接木苗がそうなるとは言い切れませんが、
自根苗より生長が遅いことがよくあります。

 

初期生育が遅いと心配になりますが、あまりにも勢いが良すぎると、
初心者では樹勢をコントロールしきれず、樹ボケ状態となることもあるので、
緩やかな成長も接木苗の立派なメリットです。

 

・接木苗のデメリット
接木苗は病気に強く、草勢コントロールも比較的楽に行えるなど、
メリットがたくさんあります。
けれど、その分のデメリットももちろんあります。

 

購入時に感じるデメリットは、やはり値段です。
自根苗が1ポット100円以内で買えるところ、接木苗は倍以上します。

 

中には3倍、4倍以上もすることもあり、
たくさんの株数を栽培したい時には、初期費用が多くかかります。

 

また、接木苗は植え付けや栽培時に、独特の注意点が生まれます。
接木苗は、地下と地上部とで別の株を接いでいます。

 

接いだ部分を土で埋めたり、敷きワラなどで過湿状態にすると、
穂木となっている株からも根が出ます。

 

穂木に使われている品種の根が出てきた後、それが地面に触れてしまうと、
自根苗と同じ状態となるため、連作に弱い株へと変わります。

 

病気に強い分、栽培中に気を配る点が増えるので、注意してください。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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